1住宅ローン金利の最新動向

近年では低金利が長く続いており、住宅を購入するにも住宅ローンを利用する人がほとんどです。住宅購入を検討している人であれば金利の動向はチェックしておきたいものです。まず住宅ローン金利の最新動向について見ていきましょう。

当月の住宅ローン関連トピックス

2018年12月の金利動向を見てみましょう。住宅ローン金利を全体的に見てみると、長期固定金利を引き下げているのが目立ちます。徐々に上がり始めていた長期固定金利ですが、11月には下がっています。

住宅ローンの金利は海外の経済事情や金融情勢の影響も受けて上がったり下がったりするので、今後の動きについても注目したいところです。ただ、まだまだ金利は低金利といえる状況なので、これから住宅ローンを借りる人にとってはもちろん、金利が高く借り換えを検討している人にとってメリットがあるといえます。

主要銀行の変動金利動向

では、実際の銀行の金利動向を見てみましょう。以下は主要銀行の変動金利の動向です。

※掲載している金利は各種条件を満たした上での金利を表示しております。

【主要銀行の変動金利:2018年12月5日現在】

  • じぶん銀行:0.457%
  • ソニー銀行:0.457%
  • 住信SBIネット銀行:0.447%
  • イオン銀行:0.52%
  • りそな銀行:0.470%
  • 新生銀行:0.600%
  • au住宅ローン:0.457%

※主要銀行のうち、金利が低いものを抜粋

主要銀行の変動金利を見ると、まだまだ低金利です。この金利に事務手数料がかかるので各銀行確認しましょう。また、それぞれ銀行によって保険が無料で付帯するサービスなどもあるので、より自分にとってメリットのある銀行をいくつか比較してみましょう。

主要銀行の固定金利動向

次に固定金利の動向を見ていきましょう。

【主要銀行の固定金利:2018年12月5日現在】

  • ARUHI:1.32%(返済20年以内)、1.41%(返済21年~35年)
  • 住信SBIネット銀行:1.32%(返済20年以内)、1.41%(返済21年~35年)
  • 優良住宅ローン:1.32%(返済20年以内)、1.41%(返済21年~35年)
  • 協同住宅ローン:1.57%(返済20年以内)、1.66%(返済21年~35年)
  • りそな銀行:1.32%(返済20年以内)、1.41%(返済21年~35年)
  • みずほ銀行:1.32%(返済20年以内)、1.41%(返済21年~35年)

※主要銀行のうち、金利が低いものを抜粋

固定金利は返済期間によっても金利が異なります。例えば、ARUHIの住宅ローンはスーパーフラット8Sなどさらに金利を引き下げてくれる商品などもあります。団体信用生命保険付きかそうでないかなども確認しながら比較しましょう。

2住宅ローン金利の種類

住宅ローンの金利の種類はさまざまあり、その代表格として変動金利型と固定金利選択型と全期間固定金利型があります。金利だけを見ると変動金利型が最も低いですが、将来的に金利が上昇してしまうと返済額も増えてしまうなど、メリットもデメリットもあります。

そのほかの金利型についても同じです。住宅ローンは毎月支払っていくものなので、その分毎月の家計に負担がかかります。そして、それ以外にも生活費や光熱費、子どものための教育費、生命保険料など出ていくものは住宅ローンだけではありません。さらには老後のための資金も貯めていかなければいけません。

人によって家族の人数やかかる生活費などバラバラですので、自分たちの生活に合った金利選びをしていく必要があります。ここでは、金利型のそれぞれの概要とメリット・デメリット、またそのほかの金利型についても紹介していきます。

住宅ローン金利の種類

変動金利型の概要とメリット・デメリット

【変動金利型の概要】
変動金利型は住宅ローンの主な金利のタイプの一つです。借入れ時の金利から半年ごとに金利が見直されます。特徴としては、固定金利に比べると金利が低く設定されており、返済額も安くなります。

ただ、変動金利型は金利が仮に上昇すれば、その分、毎月の返済額も高くなり、反対に金利がさらに下降すれば返済額も安くなります。金利の昇降は予測できないものなので、現在の低金利だけで将来的なシミュレーションをするのは危険です。ある程度上昇したことも想定した上で総返済額をシミュレーションしておきましょう。

また、変動金利は先述した通り、半年ごとに見直されます。この金利の見直しは、短期プライムレートという指標を基準にして変動します。半年ごとに見直される際に、この短期プライムレート上がっていれば金利も上昇し、下がっていれば金利も下降します。この短期プライムレート自体は何に左右されるかというと、国内情勢や景気です。ですので、日ごろから経済の景気動向などを気に留めておくことも必要です。

【変動金利型のメリット】
・固定金利に比べて、金利が安く設定されている
変動金利型のメリットは固定金利に比べて金利が低いので、その分、返済額も安くなります。変動金利でさまざまな優遇の条件が合えば、固定金利と比べて約1%の金利の差が出ます。金利上昇がなければ、変動金利のほうが返済額の負担は安く済みます。

・金利が下降すれば、その分返済額も減る
金利が上昇してしまうと返済額は増えますが、逆をいえば金利が下降すれば返済額も減るということになります。固定金利ではどんなに下降しても返済額は減らないので、仮に金利が下降すれば変動金利型のメリットはさらにあるといえます。

【変動金利型のデメリット】
・金利が上昇してしまうと、返済額も増えてしまう
金利が上昇してしまうことで、その分返済額の負担も増えます。将来的に金利が上昇したときに、増えた分の返済額を毎月支払っていけるのかをよく検討しておくことが必要です。

・5年ルールや1.25倍ルールで返済が先送りされてしまう
仮に金利が上昇したとしても、変動金利には5年ルール・1.25倍ルールというのがあります。これは「5年間は返済額は変わらない」というものと、「返済額が増えたとしても、現支払額の1.25倍」というものです。一見メリットがありそうですが、これはただ元金が減らないことを意味します。最終的には上がった分も支払わなくてはいけません。

固定金利選択型の概要とメリット・デメリット

【固定金利選択型の概要】
固定金利選択型は、3年、5年、10年など期間を決めて、一定の期間を固定金利にする方法です。固定の期間が長ければ長いほど、金利は高くなります。この固定期間を終了するとどうなるのかというと、再度金利のタイプを選ぶことができます。ですから、5年固定を選ぶことも、変動金利を選ぶことも可能なのです。

注意したいのは、固定期間が終了する前に放置してしまうと自動的に変動金利になってしまうため、終了する前には銀行に何を選択するのか伝えておく必要があります。

あとは、固定期間中は金利のタイプを変更できない、固定金利終了後に変動金利を選ぶと固定金利に戻せない場合がありますので、こちらも注意しておきましょう。

【固定金利選択型のメリット】
・固定期間中は返済額を一定にできる
固定金利期間は、返済額が一定なため、生活費などの管理がしやすくなります。例えば20年後には子育ても終わり、独立したら余裕ができるから20年固定にしておくなどの選択ができます。

・固定期間終了後は、金利のタイプを選べる
固定期間が終了すれば金利タイプを選択できます。そのため、そのときに金利が下がっていれば返済額を減らすことができます。

【固定金利選択型のデメリット】
・返済額が大幅に上がってしまう可能性がある
固定金利選択型には、変動金利のような1.25倍ルールなどが適用されません。そのため、金利が大幅に上昇しても返済額に限度はなく、一気に毎月の返済額が高くなってしまう恐れがあります。

・固定期間が終了すると、その後の返済額が定まらない
固定期間中は一定ですが、固定期間が終了してしまうと、その後の毎月の返済額が予測できないため、家計の管理も難しくなります。

全期間固定金利型の概要とメリット・デメリット

【全期間固定金利型の概要】
全期間固定金利型というのは、金利がずっと固定されていて、住宅ローンを支払っている間は返済額が変わらない金利のタイプです。返済額がずっと変わらない、月々の家計の管理がしやすいのが特徴です。

全期間固定金利型の代表的な商品は、住宅金融支援機構の「フラット35」です。各金融機関で取り扱っており、適用金利は金融機関によって異なります。

【全期間固定金利型のメリット】
・返済額がずっと固定なので、安心できる
全期間固定金利型は、どんなに金利が上昇しても返済額は変わりません。そのため、一度借りてしまえば、安心して支払うことができます。

・家計の管理がしやすい
将来的な月々の返済額まで予測できるため、逆算して生活費や光熱費、子どもの教育費などの計画が立てやすくなります。

【全期間固定金利型のデメリット】
・変動金利に比べて金利が高く設定されており、下降しても安くならない
全期間固定なのは、金利が上昇したときに影響受けないのがメリットですが、逆を言えばどんなに下降しても、返済額も減りません。そのため、金利が下降した際には、変動金利に比べて利息を多く支払うことにもなります。

その他

住宅ローンの主な金利タイプである変動金利型と固定金利選択型と全期間固定金利型について概要とそのメリット・デメリットをご紹介しましたが、実は金利のタイプはまだほかにもあります。そのほかのタイプについて紹介します。

段階金利型とは固定金利の一つで、金利が2段階以上に設定されている金利のタイプです。11年目以降に金利がアップするなど、段階的に金利が変更されます。代表的な商品は住宅金融支援機構の「フラット35S」です。当初の10年間は低い金利が適用されて、11年目以降は高い金利が適用されます。

段階金利型のメリットは、当初10年間は低金利が適用される、金利が変わるのが一度だけなので比較的家計を管理しやすいなどがあります。反対にデメリットは、取り扱っている金融機関が少ない、金利が固定されているため金利が下降しても返済額は減らず利息を多く支払うことになるなどが挙げられます。

上限金利付き変動金利とは、文字通り金利に上限のある金利で、変動金利の一つです。どんなに金利が上昇したとしても、あらかじめ設定しておいた上限金利を超えることがありません。そして、この金利は期間が5年や10年などと決められています。

上限金利付き変動金利のメリットは、期間内は設定した上限金利以上に上がらず、また金利が下降した場合は返済額も減る、といったところにあります。逆にデメリットは、多くの金融機関が扱っておらず、また金利も通常の変動金利よりも高めに設定されています。

以上2つの金利タイプについてご紹介しましたが、どちらも共通としてあるのが取り扱っている金融機関が少ないというところです。もしこれらのタイプが気になる、ということであれば段階金利型もしくは、上限金利付き変動金利を取り扱っているかどうか、各金融機関を調べる必要があります。

3住宅ローン金利の選び方のコツ

住宅ローンにはさまざまな種類があり、主に変動金利型と固定金利選択型と全期間固定金利型があります。それぞれメリット・デメリット、向き・不向きがありますから、一体どの金利のタイプを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

最後に、変動金利と固定金利を選ぶ際の注意点と、それぞれ変動金利が向いている人・固定金利が向いている人について解説します。ぜひ住宅ローンを選ぶ際の参考にしてください。

変動金利と固定金利を比較する際の注意点

金利のタイプを単純に安いか高いかで判断するのは、あまり好ましくありません。変動金利と固定金利を比較する際の注意点を見ていきましょう。

・目先の金利だけで、どちらかを選ばない
目先の金利だけで選ぼうとすると、変動金利になるでしょう。ですが、変動金利は金利が上昇したときのことも考慮しなければいけません。金利が上昇すれば、月々の返済額も当然増えます。仮に金利が上昇しても、まだ支払いに余裕あるのかどうか見極めなければいけません。子どもの教育費や老後の資金のことも検討してシミュレーションしておきましょう。シミュレーションは気軽に金融機関のWebサイトなどからできますし、しっかりと検討したいということであれば、住宅ローンの専門家やファイナンシャルプランナーなどに相談することをおすすめします。

・メリットとデメリットをしっかり確認する
変動金利も固定金利にもそれぞれメリットもデメリットもあります。金利だけでなく、例えば、少し手元の資金ができて、繰り上げ返済をしようとしたときに繰り上げ手数料がかかるものもあれば、かからないものもあります。繰り上げ返済をする前提で住宅ローンを借りているとしたら、金利だけでなく、繰り上げ返済の手数料なども含めて検討しておきましょう。

目先の金利で選ばないと述べましたが、住宅金融支援機構が公表しているデータによると利用している住宅ローンの決め手の1位が「金利が低いから」でした。「史上最低の金利が続いている」言われていて、かれこれ何年か経っているため、そんなにすぐ金利が上昇しないと予想している人が多いのかもしれません。ですが、やはり上昇したときの想定をある程度しておくことは大切です。

変動金利が向いている人

変動金利が向いている人は、以下のような人が当てはまります。

・金利が上昇しても、支払いに余裕がある人
仮に金利が上昇して、返済額が増えてしまったとしても、生活費や教育費を圧迫することなく、支払いに余裕がある人は変動金利は今は低いためメリットがあるといえます。

・返済期間が短い、もしくは繰り上げ返済を考えている人
返済期間が短かったり、繰り上げ返済で期間を短くすることができれば、数年後に金利が上昇したとしても期間が短いので負担を少し減らすことができるかもしれません。
逆をいえば、返済期間が長期にわたり借入額も多い場合は、変動金利には向かないです。

・金利の動向を常にチェックしている人
国内情勢や景気などに左右される金利ですが、それを常にチェックしている人は変動金利に向いてるといえます。状況に合わせて繰り上げ返済をしたり、住宅ローンの借り換えなどをしてリスクを下げることもできます。

固定金利が向いている人

固定金利が向いている人についても紹介していきます。

・金利が上昇したら困る人
金利が上昇することで、月々の支払いに心配が出てきてしまうようであれば手堅く固定金利を選ぶことをおすすめします。

・これから教育費などがかかる人
まだ子どもが小さく、これから教育費がかかるという人は固定金利を選んだ方がいいです。まだ子どもが小さいと学校に通わせたり、教育の方針によっては塾に通わせたり、大学に進学したりと自立するまで大きな資金が必要になります。住宅ローンの金利が安定していないと将来的にどのくらいお金がかかるか見えない部分もあります。その不安を少しでも減らすには固定金利の方が安心できるでしょう。

・住宅ローンの金利の動向などあまりチェックしない人
金利の動向を常に追っている人は、繰り上げ返済や住宅ローンの借り換えなどを検討します。ですが、あまりチェックしない人は、金利を固定させて安心してずっと同じ金利で返済していくのが賢明です。