なんで?
落ちるハズじゃ
なかったのに…
一度落ちても、通らなかった理由を理解し対策をとることで他で審査が通る可能性があります。重要な審査基準をファイナンシャルプランナーの井上光章先生が解説します。
住宅ローンを組むときにハードルとなるのが、金融機関による「審査」です。物件を決めて手続きを進めたのに、思わぬ理由で審査に通らないこともあります。しかし、金融機関はその理由を通常教えてくれないため、小さな問題でも個人では有効な対策が打てないケースもあります。そこで大切なのが、事前に住宅ローン審査の審査基準を知っておくこと。ここでは、主な審査落ちの理由を解説します。
【住宅ローン審査に落ちる理由1】個人信用情報
個人信用情報に問題があると、審査落ちしやすくなります。
個人信用情報とは、クレジットカードのリボ払いやカードローン、自動車ローンなどの各種債務の返済に関する情報のこと。住宅ローン審査の際には、個人信用情報に延滞や債務整理などの履歴がないかをチェックされます。
この個人信用情報に長期延滞や債務整理などの履歴があり、いわゆる「ブラック」状態だと審査に通ることは困難ですし、「ブラック」ではなくても、支払いの延滞が直近に複数回ある場合(例えば直近1年で4回以上の延滞など)には審査が厳しくなります。
住宅ローン審査を申し込む前に、自分の個人信用情報がどうなっているのかをチェックしたほうがいいでしょう。
【住宅ローン審査に落ちる理由2】収入が不足とされた
収入も住宅ローン審査に落ちる理由になりえます。十分な収入がなければ住宅ローンの返済は不可能だからです。注意が必要なのは金額だけでなく、その安定性や継続性も審査の対象であるということ。経営者や個人事業主の場合、収入の安定性という面では、一般の会社員(正社員)や公務員などと比べると不利になります。
継続性の観点では、一般的な会社員や公務員の場合、勤続年数がチェックポイントとなります。審査基準は金融機関によって基準はさまざまで、1年以上の在籍が必要というところもあれば、3カ月や1カ月でも問題ないとする金融機関もあります。
基準は金融機関によって異なるので、会社員(正社員)以外の人や勤続年数が短い人は、自分が基準を満たすかどうか各金融機関のホームページで調べたり、コールセンターに電話で問い合わせてみたりして、事前に確認しておくといいでしょう。
【住宅ローン審査に落ちる理由3】返済負担率が高すぎる
収入と借入金額とのバランスもチェックされ、審査金利を考慮したうえで返済負担率が高すぎると、住宅ローン審査に落ちる可能性があります。各金融機関で審査金利(審査上の金利で実際の金利とは異なることが多い)や、融資可能とする返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)が決められており、その数値を基に借入可能額が決められます。
例えば年収400万円、35年返済の場合にどれだけの金額が借りられるかは、次のように異なります。
年収400万円、返済期間35年の場合の借入可能額の例
| X銀行 | Y銀行 | Z銀行 | |
|---|---|---|---|
| 審査金利 | 3.50% | 3.10% | 1.28% |
| 返済 負担率 |
40% | 35% | 35% |
| 借入 可能額 |
3,226万円 | 2,988万円 | 3,948万円 |
※架空の金融機関、審査金利、返済負担率です。
※借入可能額の計算では住宅ローン以外の借入も考慮されるので、自動車ローンやそのほかの借入がある場合は上記よりも借入可能額は小さくなります。
この場合、希望額が3,000万円だとするとY銀行では希望額に届きませんが、X銀行、Z銀行なら借入れが可能です。各金融機関の審査金利や返済負担率の基準は、残念ながら金融機関のホームページなどでは公開されていません。自分の希望する金額が借入可能かどうか、コールセンターでも教えてくれないことも多いので、不安な場合は金融機関の店舗で相談する必要があります。
事前審査に落ちる確率は10人に1人以上、本審査でも6.9%は審査落ち
ここまで住宅ローン審査に落ちる主な理由を説明してきましたが、住宅ローンの審査落ちは珍しいことではありません。当サイトの独自アンケートによると、初めての住宅ローンで事前審査を受けたときに、すべてもしくは一部の金融機関で審査落ちをしてしまった人は全体の14.3%も存在しました。さらに、本審査では、すべてもしくは一部の金融機関で審査落ちした人が6.9%存在しています。事前審査を通過し、本審査に進んだとしても、何らかの理由で審査落ちをする可能性は否定できません。
初めての住宅ローンでの事前審査・本審査の結果
まずはネットで簡単に住宅ローン審査申し込みを
これから住宅ローンを選ぶ人は、事前審査結果が早くわかるWEBサービスがおすすめです。
『スゴい速い住宅ローン審査』では、物件情報が無くても数分で金融機関の事前審査結果がWEBでわかります。
審査に不安な方へ保証会社の保証をプラスした保証審査や、お客様の状況に合わせた審査サービスを提供しているおすすめのサービスとなっております。
- 住宅ローンの事前審査に落ちる割合は約10%、本審査に落ちる割合は6.9%
- 住宅ローン審査の基準では個人信用情報が重要視され、長期延滞や債務整理の履歴があると審査落ちしやすい
- 収入も主な審査落ち理由の一つ。収入金額だけでなく安定性・継続性も重視され、勤続年数が短い人や自営業者は不利になりやすいので注意
- 返済負担率が高すぎると審査に通らない
もう落ちない!
先手を制して
審査攻略!
希望の物件が決まってから「審査が通らず契約ができない」を防ぐためにも事前に対策を行いましょう。
住宅ローン審査がどのように行われるのかを知っておけば、審査落ちを必要以上に恐れる必要はありません。住宅ローン審査に落ちないための対策・方法を解説します。
個人信用情報を信用情報機関で事前に確認する
信用情報に不安がある人は、信用情報機関でその確認をすることから始めてください。年収などの情報は自分でも把握できますが、個人信用情報に関しては「大丈夫と思っていたけれど、じつは問題ありだった」というケースが意外と多いです。
個人信用情報はCIC、日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つの機関で確認できます(情報開示には手数料が必要です)。
収入と支払額のバランスが不安な方は専門家に相談
収入と借入金額のバランスなどに不安がある人は、金融機関や住宅ローンの専門家に相談するのがいいでしょう。
また、WEBで簡単にシミュレーションもできますので、手軽にまずは自分で調べたい方は『住宅ローンシミュレーション』をおすすめします。
早めの事前審査がおすすめ
早めに事前審査を申し込んでおくこともおすすめします。ちなみに住宅ローンの審査は、事前審査(仮審査)、本審査と二段階になっているのが一般的です。事前審査では通常、個人信用情報のチェック、収入と借入金額のバランスのチェックなど、簡易的な審査が行われます。通常は1~5営業日程度で結果が出ます。記入・入力する項目も少なくて済むので、まずは事前審査を早めに受けておくと安心できるでしょう。
ただし、金融機関によっては事前審査でも本審査並みに詳しく審査をするところがあり、時間がかかることもあります。また、ネット系銀行のように、事前審査はすぐに(即日または翌日に)結果が出ても、本審査に時間がかかったり、本審査通過後、融資実行まで時間がかかったりということもあります。
また、住宅ローン審査項目について十分に把握しておくことも重要です。 住宅ローンの審査については下記の記事で詳しく解説しています。
複数の金融機関に事前審査を申し込む
「A銀行の審査には落ちたが、B銀行の審査には通った」ということもよくあります。金融機関を1社に絞るのではなく、2、3社ほどに審査を申し込むほうが安全です。また、売買代金の決済日(お金を振り込まなければならない日)が決まっている場合、「C銀行だと手続きに時間がかかって間に合わないが、審査や手続きがスピーディなD銀行なら間に合う」というケースもあります。売買代金の決済日まで時間がないときには、特に複数社への申込みが必須といえます。
- 個人信用情報は自分では気づきにくい問題が潜んでいることが多いため、CIC・JICC・KSCで事前に開示して確認しておくことが重要
- 収入と借入額のバランスに不安がある人は、金融機関や住宅ローンの専門家へ相談し、シミュレーションで自分の返済力を把握しよう
- 物件探しと並行して早めに事前審査を受けておくと安心。金融機関によって審査スピードが異なり、事前審査でも本審査と同程度、時間がかかる場合もあるので注意
- 審査基準や対応速度は金融機関によって大きく異なるため、1社に絞らず複数社に事前審査を申し込むことで、通過率とスケジュール面の安全性が高まる
みんなの実例。
「私、こうして
落ちました…」
住宅ローン審査では個人信用情報が非常に重視されます。収入や勤続年数、返済負担率は問題ないのに、審査に落ちてしまったケースを紹介します。
理由の自覚がないままに住宅ローン審査に落ちる人は、個人信用情報が審査落ちの理由になっていることが多いようです。個人信用情報の調査では、クレジットカード・携帯電話料金の延滞や他ローンでの借入額が確認されます。ここでは、実際にあったエピソードを通して、個人信用情報で確認される項目や注意すべき点をチェックしましょう。
クレジットカードの延滞で審査落ち
- [Aさんの場合]
- 1カ月遅れのカード支払いに
延滞の認識がなかった……
収入にも借入金額にも問題がないと自信を持っていたAさん。いざ、住宅ローンの審査を受けたところ、あえなく審査落ち。問題は独身時代のクレジットカードに対する支払い方でした。
Aさんは、クレジットカードの支払いを毎月の支払い日にせず、カード会社から督促が来てから支払うということを1年以上続けていたそう。Aさんいわく、「カード会社からの連絡が来てすぐに支払っていたので延滞ではないと思っていた」とのことでしたが、指定された期日に支払わなければれっきとした延滞。住宅ローン審査では問題視されたようです。
個人信用情報を確認したところ、いわゆる「ブラック」状態ではなかったので、その後の約1年間、きちんと返済し続けた実績を作ってから、住宅購入に再チャレンジすることになりました。
審査落ちの理由は住所変更忘れによる携帯電話料金延滞
- [Bさんの場合]
- きちんと支払っていたはずの
携帯電話料金が問題!?
落とし穴は……
携帯電話やタブレット端末の本体料金を分割して毎月の電話料金とあわせて支払う場合、本体料金の分割支払いは割賦契約となるため、個人信用情報機関にその情報が登録されます。毎月きちんと支払いをすれば問題ありませんが、延滞があると住宅ローン審査で不利になります。
住宅ローンと携帯電話料金の関係は比較的有名で、注意している人も多いようですが、Bさんの場合は思わぬ落とし穴が。 一人暮らし時代に住所変更の申請をせずに引っ越したことがあり、携帯電話会社からの督促状が届かない状態になって、未払いが続いたことがあったのです。
住宅ローンの審査を受け、落ちて初めて自分が「ブラック」状態になっていることがわかったBさん。結局、本人はローンを組むことができず、共働きの妻とその親の親子リレーでローンを借りることになりました。
住宅ローン以外の借入金額が住宅ローン審査で問題になることも
- [Cさんの場合]
- バレるとまずい!
妻には内緒のカードローン
800万円を超える年収があり、借入金額にも問題がなさそうなCさん。しかし、住宅ローン相談会でお会いしたところどうにも煮え切らない印象。後日、本人からのメールで秘密を打ち明けられました。実は カードローンの残債が200万円ほどあったのです。しかも、会社の付き合いで必要になったもので、妻には内緒の借金でした。
住宅ローンの借入金額を下げれば問題はなさそうだったのですが、妻やその両親の手前それはできないとのこと。結果としては、土地探しをしている間に自分の父親から贈与を受けてそのお金でカードローンを完済。なんとか、妻とその両親にはバレることなく、希望通りの金額で住宅ローン審査を通過することができました。
- [Dさんの場合]
- 土地の代金は借りられたのに
住居を立てるための
ローン審査でNG
注文住宅を建てる予定だったDさんは、無事に住宅ローン審査を通過して土地を購入しました。その3カ月後、今度は住居を建設するための住宅ローンの審査を受けたところ、なんと審査落ちしてしまいました。たった3カ月の間に何があったというのでしょうか。
話を聞いてみたところ、 土地購入のための住宅ローン融資の実行後に、不動産投資用ローンを使って投資用ワンルームマンションを購入したとのこと。一般的な金融機関では、収入と借入金額のバランスをチェックする際に、自動車ローンやカードローン、不動産投資用ローンなど、他のローンでの借入金額もあわせて計算します。これがあだになったのです。
当時、フラット35では、投資用マンションの購入を目的とした借入れを計算に含めずに審査をしてくれました。Dさんにはこのことを含めてフラット35を紹介。無事に審査を通過することができ、土地だけがポツンとあるという最悪の状況は回避できました。なお、フラット35のこのルールも2020年4月以降は変更され、一般的な金融機関と同じように扱われるので、今後はこの方法は通用しなくなります。
まずはWEBで簡単に事前審査を
これから住宅ローンを選ぶ人は、事前審査結果が早くわかるWEBサービスがおすすめです。
『スゴい速い住宅ローン審査』では、物件情報が無くても数分で金融機関の事前審査結果がWEBでわかります。
審査に不安な方へ保証会社の保証をプラスした保証審査や、お客様の状況に合わせた審査サービスを提供しているおすすめのサービスとなっております。
- 延滞は本人に自覚がなくても個人信用情報に記録され、住宅ローン審査で重大なマイナスとなる
- 住所変更漏れや認識違いなど小さなミスでも、個人信用情報の瑕疵になることがあり、審査落ちの原因に気づけないケースが多い
- 住宅ローン以外のローンの借入額も審査対象となるため、総借入額の把握と整理が重要
まとめ
住宅ローン審査は、個人信用情報や収入の安定性、返済負担率などを基準に判断されますが、思わぬ理由でつまずくこともあります。しかし、たとえ審査に落ちたとしても、その理由を丁寧に見極めて改善すれば、通過するケースは珍しくありません。事前に自分の信用情報を開示して確認したり、収入と借入額のバランスを専門家に相談したり、複数の金融機関へ事前審査を申し込んで比較したりすることで、リスクは確実に減らせます。また、物件選びと並行して早めに事前審査に申し込むのもおすすめです。
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住宅ローン審査に落ちる理由は?
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住宅ローンの審査に落ちる理由はさまざまです。
クレジットカードや携帯料金の支払い延滞、カードローンの残債などがあると審査に落ちてしまうことがあります。
詳細は「要チェック!自覚がないのに住宅ローン審査に落ちる理由」をご覧ください。 -
住宅ローン審査に落ちる人の割合は?
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住宅ローンの審査に落ちる割合について、当サイトが独自に行ったアンケートでは、事前審査は14.3%、本審査では6.9%が審査落ちしているという結果が出ています。
詳細は「事前に確認しよう!住宅ローン審査に落ちる理由」をご覧ください。 -
勤続年数が短いと審査で不利になるのは本当?
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多くの金融機関では収入だけでなく、その継続性や安定性も重視するため、勤続年数が短いと注意が必要です。基準は1年以上必要なところもあれば数カ月で問題ないところもあり、事前に確認しておくことが大切です。
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収入は十分あるのに審査に落ちるケースはある?
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収入が高くても、他のローンの借入額が多いと返済負担率が上がり、審査で不利になることがあります。自動車ローンやカードローンに加えて投資用ローンなども合算されるため、総借入額を把握しておく必要があります。
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一度審査に落ちても、別の金融機関なら通ることがある?
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金融機関ごとに審査金利や返済負担率の基準が違うため、A銀行では通らなかった条件でもB銀行なら問題ないケースがあります。基準は公開されないことも多いので、複数社への申込みが安全策といえます。
住宅ローン審査がどのような基準で実施されるのかを理解し、ネックになりやすいポイントを把握しておけば、「物件を決めてあとは購入するだけ」という段階で、審査落ちに苦しむことは少なくなります。審査は複数の銀行に申し込み、特に事前審査を早めに行っておくということを忘れないようにしましょう。
調査概要
- 住宅ローンに関する調査
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- 調査手法:WEBアンケート
- 調査期間:2020年2月10日~2020年2月11日
- 有効回答数:780(オーバーサンプル含む)
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- 実例集 要チェック!自覚がないのに住宅ローン審査に落ちる理由
- 審査攻略 いざ購入!のときに困らないために早めの事前審査を
- まとめ まとめ







