1借入額3,000万円、金利1.4%。返済1回目の利息はいくら?

住宅ローンを借りると、元金(借入額)のほかに元金にかかる金利分(利息)も返済していくことになります。では、利息はいくらくらいかかって、毎月返済額のうちどれくらいを占めているのでしょうか。

元利均等返済

ここではまず、「元利均等返済」という返済方法の場合を例に解説していきましょう。元利均等返済とは、「元金」と「利息」を合わせた返済額が完済時まで「均等」という意味。返済スタートから返し終わるまで、金利が変わらなければ返済額は一定です。住宅ローンの返済では、最もポピュラーな返済方法です。

元利金等返済

金利は残りの元金に対してかかるため、返済が進むにつれて利息は少なくなっていきます。返済が進むにつれて、毎回の返済額に占める元金の割合を多くして返済額を一定にする返済方法です。

では、元金に対して利息はどのような計算方法で出されるのでしょう。

3,000万円を借りて金利1.4%、35年(420カ月)で返済する場合、毎月返済額は9万392円。

●1回目にかかる利息は
元金3,000万円×1.4%÷12=3万5,000円
なので、毎月返済額9万392円の内訳は利息分3万5,000円、元金5万5,392円ということになります。

●2回目の利息は、
借入額の3,000万円ではなく、3,000万円から1回目に返済した元金分をマイナスした2,994万4,608円をもとに計算します。
残りの元金2,994万4,608円×1.4%÷12=3万4,936円
毎月返済額は変わらず9万392円ですから内訳は利息分3万4,936円、元金5万5,456円。1回目よりも利息分が減り、元金が増えています。

このように、残っている元金に金利をかけて12で割ることで、その月に返済する利息の金額が分かります。

なお、住宅ローンの返済額は「住宅ローンシミュレーション」で試算可能。金利や返済期間を変えることでさまざまな資金計画を簡単に比較することもできます。

元金均等返済

【フラット35】や一部の銀行ローンなどで利用できる「元金均等返済」。これは、「元金」を返済期間で「均等」に割って返済していく方法です。

元金均等返済

毎回の返済額のうち、元金の金額は変わりません。残りの元金に金利がかかるため、利息が減っていく分、毎回の返済額も徐々に少なくなっていきます。元利均等返済よりも返済スタート時の返済額が大きくなるのが特徴です。

では、元金均等返済を選んだ場合の、返済額を見てみましょう。

3,000万円を借りて金利1.4%、35年(420カ月)で返済する場合、毎月の返済額のうちの元金は7万1,428円(3,000万円÷420カ月)です。

●1回目の利息は、
元金3,000万円×1.4%÷12=3万5,000円
なので、毎月返済額7万1,428円+利息分3万5,000円で、返済額は10万6,428円ということになります。

●2回目の利息は、
借入額の3,000万円ではなく、3,000万円から1回目に返済した元金分をマイナスした2,992万8,572円をもとに計算します。
残りの元金2,992万8,572円×1.4%÷12=3万4,917円
毎月返済額は、完済まで一定の元金7万1,428円+利息分3万4,917円で、10万6,345円。1回の返済よりも83円少なくなっています。

2元利均等返済と元金均等返済、利息が少ないのは?

同じ金額、金利、返済期間でも、元利均等返済と元金均等返済のどちらを選ぶかによって、毎回の返済額や総返済額が違ってきます。

元金均等返済のほうが元利均等返済よりも返済スタート時の返済額は高いが、完済までの総返済額は少なくなります。

3,000万円の住宅ローン、元利均等返済と元金均等返済を比較

元利均等返済 元金均等返済
返済額 毎月返済額 9万392円 第1回 10万6,428円 ~
第420回 7万1,751円
総返済額 約3,797万円 約3,737万円
利息 約797万円 約737万円

※金利は1.4%、全期間固定金利型、35年返済の場合

3超低金利時代の今、少しでも利息を減らすには?

住宅ローンを3,000万円借りて、全期間固定金利1.4%、35年返済で返済する場合、完済までの総額は約3,797万円になります。つまり、総返済額から借入額(元金)の3,000万円を引いた約797万円が金利1.4%がかかったことで生まれた利息分ということ。大きな金額を長期間で返済する住宅ローンの場合、金利が低くてもまとまった利息を払うことになります。

借りる金額を変えずに利息の支払いを少なくするにはいくつかの方法があります。

ひとつは返済期間を短くすること。同じ3,000万円の借り入れでも、25年返済では利息の支払い額が35年返済よりも約239万円少なくなります。しかし、利息の点ではお得ですが、返済期間が短いと毎月の返済負担が大きくなるというリスクがあります。

3,000万円の住宅ローン、25年返済と35年返済の利息を比較

25年返済 35年返済
毎月返済額 11万8,576円 9万392円
総返済額 約3,558万円 約3,797万円
利息 約558万円 約797万円

※金利は1.4%、全期間固定金利型、元利均等返済の場合

そのほか、毎月返済額を変えずに利息を減らすには、期間短縮型の繰り上げ返済をする方法も。住宅ローンを返済しながら、繰り上げ返済用の資金を貯められる家計の余裕がある場合はオススメの方法です。

また、返済中の住宅ローンの金利よりも、低い金利の住宅ローンに借り換えるという方法もあります。ただし、今は超低金利時代。事務手数料や登記費用を考えると、借り換えのメリットが出ないことも。また、固定金利型から変動金利型に借り換え後、金利が上昇した場合も借り換えメリットが得られないケースもあります。繰り上げ返済や借り換えを考えるなら、銀行の窓口で詳しいシミュレーションをしてもらうのがいいでしょう。