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フラット35のはじめての住宅ローン!はじめての住宅ローン

質の高い家に
住むとお得になる!
でも優良住宅って
どんなお家?

質の高い家に住むとお得になる!でも優良住宅ってどんなお家?

フラット35Sで優良住宅を購入
する
と金利が下がる!?

新井智美

トータルマネーコンサルタント/
CFP/1級ファイナンシャルプランニング技能士

フラット35Sの利用条件やフラット35との比較シミュレーション、具体的な利用方法について詳しく解説します。

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フラット35S?
「S」って何?
どんな制度?

フラット35S?「S」って何?どんな制度?

フラット35Sとは?

質の高い住宅を取得すると当初5年間または当初10年間、金利を年0.25%引き下げるプランです

フラット35Sとは、フラット35を申し込んだ人が省エネルギー性や耐震性などを備えた高品質な住宅を取得する場合に、フラット35の借入金利を当初10年間または当初5年間、年0.25%引き下げられる特典を受けられる制度です。

2022年10月から一定の基準を満たす住宅の場合、最大当初10年間で年0.5%引き下げられるフラット35S(ZEH)が登場しました。詳しくは下記よりご確認いただけます。

【新築住宅】フラット35、省エネ基準を満たさないと利用できなくなる!?
【新築住宅】フラット35、省エネ基準を満たさないと利用できなくなる!?
[ニュース] 2022.10.24

フラット35Sには、取得する住宅の品質に応じてフラット35S<金利Aプラン>とフラット35S<金利Bプラン>があり、技術基準のレベルに応じてそれぞれ金利が引き下げられる期間が次のように定められています。

フラット35S

フラット35借入金利から年0.25%金利引き下げ

金利Aプラン
金利Bプラン
金利Aプラン
・金利引き下げ期間
当初10年間
・技術基準レベル
金利Bプランより高い
金利Bプラン
・金利引き下げ期間
当初5年間
・技術基準レベル
金利Aプランより低い

・フラット35Sの住宅の技術基準レベル

フラット35Sの住宅の技術基準レベル

制度を受けるには予算枠があり受付が終了している場合があるので定期的に確認を!

フラット35Sには予算金額があり、予算金額に達する見込みとなった場合は、受付を終了してしまいます。受付終了日は、終了する約3週間前までに住宅金融支援機構でお知らせしますので、定期的な確認が必要です。住宅金融支援機構のサイトで確認してください。

質が高いって
どういう基準?
あの家は
高いかな?

質が高いってどういう基準?あの家は高いかな?

利用条件と住宅の基準は?

建築業者やハウスメーカー、不動産業者と相談しながら新築や購入を進めましょう!

フラット35Sの利用には、フラット35の利用に必要な技術基準(住宅の規模、省エネルギー性、耐久性など)を満たしていることが前提条件になります。

フラット35の技術基準も、フラット35S利用時の条件も専門的で、一般の方には判断がつかないものが多いので、フラット35やフラット35Sを利用して住宅を新築・取得したい場合は建築業者やハウスメーカー、不動産業者と相談しながら新築や購入を進めると良いでしょう。

<金利Aプラン>、<金利Bプラン>の条件は以下になります。

金利Aプランのアイコン

「金利Aプラン」の条件

・新築住宅の場合の技術基準

適用条件は次表の(1)から(5)までのうち、いずれか1つ以上の基準を満たす住宅であることです。

省エネルギー性
(1)断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅※
耐震性
(2)耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3の住宅
(3)免震建築物
バリアフリー性
(4)高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性
(5)劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅(共同建て住宅などについては、一定の更新対策が必要)

・中古住宅の場合の技術基準

適用条件は次表の(1)から(7)までのうち、いずれか1つ以上の基準を満たす住宅であることです。

省エネルギー性
(1)断熱等性能等級4以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅
(2)断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
耐震性
(3)耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上の住宅
(4)免震建築物
バリアフリー性
(5)高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性
(6)長期優良住宅(維持保全計画認定も含む。)
(7)劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅(共同建て住宅などについては、一定の更新対策が必要)

※ 認定低炭素住宅および性能向上計画認定住宅を含みます。

金利Bプランのアイコン

「金利Bプラン」の条件

・新築住宅の場合の技術基準

適用条件は次表の(1)から(5)までのうち、いずれか1つ以上の基準を満たす住宅であることです。

省エネルギー性
(1)断熱等性能等級4の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅
(2)断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級4または等級5の住宅
耐震性
(3)耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上の住宅
バリアフリー性
(4)高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性
(5)劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅(共同建て住宅などについては、一定の更新対策が必要)

・中古住宅の場合の技術基準

次表の(1)から(3)までのうち、いずれか1つ以上の基準を満たす住宅であることです。

省エネルギー性
(1)開口部断熱
(2)外壁等断熱
バリアフリー性
(3)高齢者等配慮対策等級2以上の住宅

中古住宅のフラット35S(金利Bプラン)は、「耐震性」および「耐久性・可変性」の基準はありません。

技術基準・物件検査についてわかりやすく解説!

フラット35・フラット35Sの技術基準・物件検査について、主に一戸建ての新築住宅を対象に、わかりやすく解説したものです。 ぜひご参照ください。

すでに物件検査を受けているマンションを探すことができる

マンションについては、新築、中古とも適合している物件をフラット35のウェブサイトから検索できます。
フラット35Sが適用されているかどうかは、検索結果から確認できます。

ローンの金額、
実際どのくらい
安くなるの?

ローンの金額、実際どのくらい安くなるの?

どのくらいお得になるの?

毎月の返済額・総返済額
の比較シミュレーション

フラット35Sを利用することで、どの程度住宅ローンの総返済額が変わるかシミュレーションしてみましょう。

フラット35とフラット35Sのアイコン

(例)
・借入額3,000万円(融資率9割以下)
・借入期間35年
・元利均等返済、ボーナス返済なし
・借入金利年1.50%の場合

フラット35のアイコン

「フラット35」の場合

借入金利:1.50%

毎月の返済額:9万1,855円
総返済額:
3,8579,007

金利Aプランのアイコン

「フラット35」S
(金利Aプラン)
の場合

当初10年間の借入金利:1.25%
11年目以降の借入金利:1.50%

毎月の返済額:
当初10年間 8万8,225円
11年目以降 8万0,870円

総返済額:
3,7848,069

総返済額の差額:
38,57万9,007円37,84万8,069円
730,938

金利Bプランのアイコン

「フラット35」S
(金利Bプラン)
の場合

当初5年間の借入金利:1.25%
6年目以降の借入金利:1.50%

毎月の返済額:
当初5年間 8万8,225円
6年目以降 9万1,368円

総返済額:
3,8185,775

総返済額の差額:
3,857万9,007円3,818万5,775円
393,232

一定期間とはいえ、年0.25%の金利引き下げによる節約効果は大きく、住宅支援機構の試算によると、フラット35とフラット35S金利Aプランでは、総返済額に70万円以上も、金利Bプランでも40万円近い差が生じることになります。

住宅ローン控除や
税金でも
オトクになるって
きいたけど
本当?

住宅ローン控除や税金でもオトクになるってきいたけど本当?

高品質な住宅を選ぶ5つのメリット

フラット35Sの技術基準をクリアした高品質な住宅を選ぶメリットは、安心して住むことができて、一定期間、金利引き下げの特典が受けられることだけではありません。長期優良住宅に認定された住宅には、さらに下記のようなメリットもあります。

住宅ローン控除は13年間0.7%控除を受けることができる

住宅ローン控除(減税)制度とは、住宅ローンを借り入れて住宅を取得した場合、年末のローン残高または住宅の取得対価のうち、いずれか少ない方の金額の0.7%が、最大13年間にわたり所得税から控除される仕組みです。

認定住宅新築等特別税額控除で所得税が控除される!

個人が長期優良住宅や認定低炭素住宅(以下、認定住宅)を新築、または新築後、使われたことのない認定住宅を取得して入居した場合、認定基準に適合するためにかかる標準的な費用(かかり増し費用)の10%に相当する金額(上限650万円)を、その年の(その年の所得税の額から控除してもなお控除しきれない金額がある場合は翌年の)所得税額から控除することができます。

ただし、この控除が受けられるのは、購入または取得した認定住宅に居住を開始した年のみで、控除を受けるには以下の要件をすべて満たす必要があります。

  • 控除を受ける年の合計所得が3000万円以下であること
  • 認定住宅の新築又は建築後使用されたことのない認定住宅の購入をし、その新築等をした日から6か月以内に入居していること
  • 住宅の床面積(登記事項証明書に表示されているもの)が50㎡以上であること
  • 住宅の床面積の2分の1以上が、専ら自己の居住の用に供される住宅であること
  • 2以上の住宅を所有していないこと(所有している場合は主に居住している住宅である)
  • 入居した年及びその年の前2年・後3年以内にマイホームを売却した場合などの譲渡所得の課税の特例等(3,000 万円の特別控除など)を受けていないこと

なお、認定住宅新築等特別税額控除は住宅ローン控除と併用できませんのでご注意ください。

固定資産税の軽減措置の延長が受けられる!

一般的な住宅の場合、一戸建ては新築・取得から3年間、マンションは5年間にわたって固定資産税が2分の1に軽減される措置が取られていますが、長期優良住宅の場合は軽減措置が受けられる期間が、一戸建ては5年間に、マンションは7年間に延長されます。

※軽減税率は2024年3月31日まで

不動産取得税控除枠の拡大

一般的な住宅の場合、課税金額から1,200万円の控除を受けられますが、長期優良住宅の場合、課税金額から1,300万円の控除が受けられます。

登録免許税の税率引き下げ

不動産の登記にかかる登録免許税の税率の引き下げの軽減措置を2024年3月31日まで受けることができますが、ここでも長期優良住宅は一般の住宅に比べて有利になっています。引き下げ後の税率は登記の種類、住宅の種類によって以下のようになります。

登記の
種類
住居の種類 税率
(一般住宅)
税率
(長期優良住宅)
保存登記 マンション・一戸建て 0.15% 0.1%
移転登記 マンション 0.3% 0.1%
一戸建て 0.3% 0.2%

どうしたら
利用できるの?
必要なものとか
ある?

どうしたら利用できるの?必要なものとかある?

利用方法は?

申込はフラット35を取扱う金融機関で!

利用するためには、フラット35を取り扱う金融機関に申請を行います。

フラット35Sの技術基準を満たすことが確認できる適合証明書の提出が必要!

お申込み時には提出する必要はありませんが、住宅ローン融資実行の手続の前までに適合証明機関が発行する適合証明書(フラット35の技術基準に加えて、フラット35Sの技術基準も満たすことが確認できるもの)を金融機関にご提出いただく必要があります。

適合証明書の取得方法については建築会社や不動産会社に依頼して適合証明書を用意していただく方法が一般的です。

利用手続きの手順

具体的な手続の流れはどのようになっているのでしょうか?
取得する住宅ごとに必要な手続が変わります。取得する住宅にあわせて手続を確認してください。

  • ローン利用者の手続き
  • 住宅事業者の手続き

住宅を建設する場合の手続きの流れ

    • 住宅ローン申込
    • 審査結果のお知らせ
    • ・検査機関に設計検査の
      申請
    • ・検査後、合格の通知の
      受け取り
    • ・着工
    • ・工事の途中で検査機関に
      中間現場検査の申請
    • (マンションの場合手続不要)
    • ・竣工
    • ・竣工後、検査機関に
      竣工現場検査の申請
    • ・合格すると適合証明書が
      交付
    • ・適合証明書を金融機関に
      提出
    • ・住宅ローンのご契約
    • ・抵当権設定登記
    • ・火災保険加入
    • 住宅ローン実行
    • 入居

新築住宅を購入する場合の手続きの流れ

    • ・検査機関に設計検査の
      申請
    • ・検査後、合格の通知の
      受け取り
    • 着工
    • 住宅ローン申込
    • 審査結果のお知らせ
    • ・工事の途中で検査機関に
      中間現場検査の申請
    • (マンションの場合手続不要)
    • ・検査後、合格の通知
      を受け取り
    • ・竣工
    • ・竣工後、検査機関に
      竣工現場検査の申請
    • ・合格すると適合証明書が
      交付
    • ・適合証明書を金融機関に
      提出
    • ・住宅ローンのご契約
    • ・抵当権設定登記
    • ・火災保険加入
    • 住宅ローン実行
    • 入居

中古住宅を購入する場合の手続きの流れ

    • ・検査機関に物件検査・
      適合証明の申請
    • (一定の要件を満たす場合は省略可能)
    • ・合格すると適合証明書が
      交付
    • 住宅ローン申込
    • 審査結果のお知らせ
    • ・適合証明書を金融機関に
      提出
    • ・住宅ローンのご契約
    • ・抵当権設定登記
    • ・火災保険加入
    • 住宅ローン実行
    • 入居

金融機関担当者に相談し、書類の不備がないようにしながら、手続きを進めていきましょう。

フラット35Sで優良住宅を購入すると金利が下がる!?

まとめ

  • 適合する優良住宅の場合、当初5年間または当初10年間、金利を年0.25%引き下げるプラン
  • 長期優良住宅に認定された住宅であれば住宅ローン減税の控除枠拡大や所得税の特別控除、登録免許税・不動産取得税・固定資産税が軽減される

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