情報収集はインターネットが主流に!住宅展示場の来場者数は減少傾向

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国土交通省の調査によると、「住宅に関する情報収集は主にインターネットを活用する」と答えた人の割合が、ここ数年で増加していることが分かりました。住宅は高額な買い物になるので実物見学が大切なことに変わりはありませんが、コロナ禍による行動制限によってオンライン上での情報収集がこれまで以上に広がったことがうかがえます。 しかし、インターネットによる情報収集は便利な反面、注意しなければいけない点があるのも事実です。この記事では住宅購入を考え始めた人に向けて、インターネットで情報収集する際に気を付けたほうがよい点やインターネット以外で情報収集する方法について紹介します。

01物件やハウスメーカーなどに関する情報収集、多くの人がインターネットを活用

国土交通省は「令和3年度住宅市場動向調査」の結果概要で、物件や施工会社に関する情報収集をインターネットで行うと回答した人が、直近5年間で大きく増加しているとまとめています。その要因として挙げられるのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響です。感染拡大防止を目的に、社会全体で人との接触機会削減を目指したことを受けて、対面式の見学会や相談会などの開催が延期または中止になり、そもそもオンラインでしか情報を得る手段がなくなっていた影響が大きいでしょう。

ただし、同調査の詳細を見ると、インターネットを活用した住宅情報収集は、以下のように住宅の種類によって大きな差があることが分かります。

  • 分譲マンション取得世帯:58.6%
  • 分譲戸建て住宅取得世:53.0%
  • 中古戸建住宅取得世:47.2%
  • 注文住宅取得世:27.5%

注文住宅取得世帯以外では約半数の人がインターネットを活用している一方で、注文住宅取得世帯のインターネット活用比率は3割にも届きません。

なぜ、このような差が生まれているのでしょうか。次段落では注文住宅取得世帯のインターネット活用率の低さに注目して解説します。

注文住宅の情報収集は「住宅展示場」が基本

先述の「令和3年度住宅市場動向調査」によると、注文住宅取得世帯の情報収集で最も多かったのは「住宅展示場で」の49.0%でした。しかし、住宅展示場協議会と住宅生産振興財団による調査では、新型コロナウイルスの影響によって住宅展示場の来場者数は2020年度から大きく減少しています(ただし、2022年3月の来場者数は5カ月ぶりにプラスに)。

そうした背景がある中で、それでも住宅展示場に足を運ぶ人が多い要因としては、「注文住宅は建売住宅に比べて高額になりやすい」ことが影響していると考えられます。すでに完成している住宅を購入する建売住宅と比べ、依頼主の希望によってイチから住宅建築を始める注文住宅は価格が高くなりやすく、「失敗したらどうしよう」という不安を抱く人も少なくありません。そこで、実物を見学できる住宅展示場に足を運んで、実際に自分の目で確かめることを選択している人が多いことがうかがえます。

また、注文住宅取得世帯の回答結果で特徴的なのが「知人等の紹介」を選んだ人が「住宅展示場で」に次いで多く、インターネットと同じ割合(27.5%)だったことです。すでに注文住宅を建てた知人が身近にいれば、その人からリアルな情報を聞けるので安心感につながるうえ、建築を依頼したハウスメーカーや担当者を紹介してもらえる点は魅力です。そのため、とりあえず知人に相談してみるという人も多いのでしょう。

以上のことから、注文住宅においてはインターネットや信頼できる知人などからある程度の情報収集を行い、施工会社をある程度絞ったうえで最終的に住宅展示場に足を運び、建築を決めるケースが多いと考えられます。

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02インターネットでの情報収集!気を付けるべき点は?

インターネットでの情報収集は、いつでもどこでも行える利便性の高さが魅力です。そのため、日ごろは仕事や家事などで忙しい人でも、ちょっとした空き時間に情報を調べることができます。また、対面する必要がないため行動制限の対象となりにくく、コロナ禍によって誕生した新しい生活様式においても効率よく情報収集できるでしょう。

ただし、いくつか気を付けたほうがよい点もあります。まず、インターネット上の情報の中には出所や信ぴょう性に不明なものがある点には注意してください。他人の評価が気になる人は口コミなどを気にするケースもあるでしょうが、あくまでも参考程度にとどめ、ネガティブな情報も鵜呑みにしすぎないことが大切です。

また、中古住宅の場合は消費者の興味を引くために、いわゆる「おとり広告」が掲載されていることもあります。おとり広告とは、簡単にいうと「売るつもりがなかったり、売ることができなかったりする物件」を掲載している広告のことで、「格安物件」や「掘り出し物件」などと記載されているケースが多いです。これらの広告はあくまでも集客を目的にしただけのものであり、中には「実際にはすでに売れている物件」を削除せず、そのまま掲載している事例も珍しくありません。

おとり広告を見て訪れた人に違う物件を売りつけることを目的にしている場合もあるので、「築年数が浅いわりに極端に安い」など、他の物件と比べて価格設定が不自然な場合は、安易に手を出すことは避けたほうがよいでしょう。

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03アフターコロナの家づくり、「オンライン」にも注目しよう!

新型コロナウイルス感染症予防の観点から、日本では新しい生活様式のスタイルが普及し、ビジネスやプライベートの区別なく広がりつつあります。その影響は住宅探しにも波及しており、セミナーや勉強会といった情報収集に欠かせない機会もオンラインにシフトされることが増えてきました。すでに、多くのハウスメーカーや工務店が無料で参加できるオンラインでのセミナーや勉強会などを実施しているので、とりあえず情報を集めたいという人は、それらに参加してみるのもよいでしょう。

ここからは、オンラインでの3つの情報収集方法について詳しく解説します。それぞれの違いを理解して、上手に使い分けてください。

オンラインでのセミナーや勉強会

オンラインで開かれるセミナーや勉強会のメリットは、一般的な家づくりに関する情報を得られるだけでなく、主催する施工会社のセールスポイントも把握しやすいことです。注文住宅の建設にあたっては土地探しや資金計画、建物の工法など、依頼主自らが判断しなければならない事項がたくさんあります。しかし、ほとんどの人が初めて注文住宅を建設するため、具体的にどのような手順で進めればいいか分からないという人も多いでしょう。

そのような人は、セミナーや勉強会に参加して幅広く情報を集めることをおすすめします。セミナーや勉強会を主催しているのは不動産会社やハウスメーカーなどがメインなので、集客につながることもあり、参加自体は無料にしているところも多くあります。興味のあるテーマを自分で選べるため、仕事などが忙しく、時間を無駄にしたくない方でも気軽に参加しやすい点も魅力です。

オンライン見学会

オンライン見学会のメリットは、現地に行かなくても実際の物件を確認できることです。オンライン見学会ではモデルハウスや構造見学会をライブ配信してくれるので、できれば外出したくない人や誰にも合わずに見学したい人も気軽に利用できます。また通信環境によっては、その場で担当者に質問できる場合もあります。

実施方法は各会社によって若干違いますが、最初に物件の魅力などを紹介した動画を見たあとで、見学に進む流れが一般的です。中にはオンラインゲームのように画面上に表示されるポインターをクリックするとクローゼットが開くなど、閲覧者が楽しめるような工夫をしている見学会もあるので、興味がある人は調べてみるとよいでしょう。

オンライン相談会

オンライン相談会のメリットは、聞きたいことを家づくりのプロに相談できることです。知らない人と一緒に参加するオンラインセミナーや勉強会と違って担当者に直接質問しやすく、住宅の間取りや資金計画、土地購入まで自分の状況に合った具体的なアドバイスを受けられます。

ただし、相談会の内容については「予算やプラン決めなどで個別開催するもの」から「まだ注文住宅を建てるか決めていないが、とりあえず相談してみたい人向けのもの」までさまざまで、主催するハウスメーカーや工務店によって対象者が異なる点には気を付けてください。基本的にはショールームに足を運ぶほどではなく、とりあえず住宅購入に関する情報を集めたいという人に向いています。

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04アナログな「住宅カタログ」にも需要が高まっている!?

人に会わない非対面式の情報収集としてはインターネット以外にも、ハウスメーカーや工務店のHPなどで申し込める住宅カタログを入手する方法もあります。住宅カタログはコロナ禍前からあるアナログな情報収集方法ですが、おうち時間の増加に伴って需要が高まっています。

住宅カタログの人気が高まっている理由として挙げられるのは、「ネットには掲載されていない情報を得られる場合がある」「自宅でマイペースに情報収集できる」などです。近年の住宅カタログは各社工夫を凝らしており、カラフルで鮮明な写真をメインにしているものも多く、画面越しに見るよりも建材の質感が分かりやすいことも多いです。また、カタログならではのメリットとして「気になる箇所に付箋を貼れば、手軽に家族と情報を共有できる」ことや、「掲載できる情報に限りがあるため、施工会社側の伝えたいことが凝縮されている」ことも魅力だといえます。

そのため、もしも施工会社選びに迷っているのであれば、住宅展示場へ行く前にカタログを取り寄せ、チェックしておくとよいでしょう。あらかじめカタログを確認しておくことで、事前に不明点を把握した状態で担当者の話を聞くことができます。ハウスメーカーや工務店の特徴を理解したうえで住宅展示場を訪れれば、より効率的に情報を集められるのでおすすめです。

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05住宅展示場に足を運ぶ前に!おおよその予算をシミュレーションでつかんでおこう

国土交通省の調査からはコロナ禍の影響もあって、住宅購入の情報収集はインターネットが主流に変わりつつあることが分かりました。とはいえ、注文住宅を建てるのであれば住宅展示場やモデルハウスへ足を運ぶのが基本である点に変わりはありません。家づくりを前進させるには、まずインターネットや住宅カタログなどでハウスメーカーや工務店の情報収集に励んだ後で、気になった施工会社の住宅展示場やモデルハウスに行って相談する流れがよいでしょう。

住宅建設にあたっては「どのような家を建てたいか」や「どんな暮らしをしたいか」をイメージし、理想の住宅を考えることが大切です。ただし、お金のことを考えずに理想だけが膨らんでしまうと、建築費用が増えて住宅ローンの審査で落ちてしまうかもしれません。そのため、住宅購入を考えている人は、お金のことも早めに考えておきましょう。当サイトには、どれくらい借り入れできるかを知りたい人のための「借入可能額シミュレーター」、金融機関から実際に借り入れできる金額が分かる「スゴい速い住宅ローン審査」といったサービスがあるので、まずは利用してみてください。

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新井智美

監修:新井智美

CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士

プロフィール

トータルマネーコンサルタントとして個人向け相談の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、年間100件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

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