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YKK(株)

事業内容(抜粋)

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社113社及び関連会社3社で構成され、ファスニング製品の製造及び販売、建材の製造及び販売、カーテンウォール、窓、サッシ等の工事を主な事業内容とし、更に各事業に関連するアルミ製錬及びその他のサービスの事業活動を展開しております。

 当社グループの主な事業内容に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、各事業とセグメントは同一の区分であります。

ファスニング…

当社及びYKK U.S.A.社ほか子会社66社で、ファスニング製品の製造及び販売を行っており、一部は当社グループ内で仕入れて再販売しております。

AP………………

YKK AP㈱ほか子会社26社及び関連会社2社で、建材の製造及び販売、カーテンウォール、窓、サッシ等の工事を行っております。

その他…………

YKK不動産㈱ほか子会社16社及び関連会社1社で、その他のサービスの事業活動を行っております。YKKアルミニウム・オーストラリア社ほか子会社1社がアルミ製錬に携わっており、主に当社グループで輸入しております。

経営成績

2022年3月 2023年3月 2024年3月
売上高 797,019 893,226 920,234
営業利益 60,161 55,962 55,241
単位:百万円

財政状態

2024年3月
自己資本比率 76.1%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
ファスニング 41% 9%
AP 58% 5%
その他 1% -1%

設備投資(抜粋)

当社グループ(当社及び連結子会社)では、国内外での事業拡大に伴う投資・合理化・省力化・老朽入替を中心に当連結会計年度は全体で92,711百万円の設備投資を実施しました。

 「ファスニング事業」においては、ベトナム社 ハナム工場増産対応設備、パキスタン社 カラチ工場増築による生産能力増強や競争力強化を実施した結果、全体で42,699百万円の設備投資を実施しました。

 「AP事業」においては、APアメリカ社 住宅用樹脂窓新工場、ビル埼玉新工場 生産設備ほか、滑川製造所 APW増産用新ラインによる生産能力増強や競争力強化を中心に全体で44,412百万円の設備投資を実施しました。

 「その他」においては、全体で3,995百万円の設備投資を実施しました。

 全社(共通)及び消去に係る調整額は1,603百万円です。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
設備投資 43,444 60,606 92,711
減価償却費 57,292 60,812 62,608
単位:百万円

研究開発(抜粋)

当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発に対する取組は、日本を中心とした各事業地域で行っております。

 当連結会計年度における主な研究開発成果は、次のとおりであります。なお、研究開発費についてはテクノロジー・イノベーションセンターで行っている各セグメントに配分できない基礎研究費用1,493百万円が含まれており、当連結会計年度の研究開発費は総額26,608百万円となっております。

(1)ファスニング事業

 ファスニング事業では、第6次中期事業方針を「新常態下での持続的成長~多様な顧客要望の実現と顧客創造~」と掲げ、事業を取り巻く環境の変化に速やかに適応すべく、顧客より要望される商品開発に迅速に対応できる開発体制の整備や強化、サステナビリティ対応商品のバリエーションの拡充を図ってきました。

 主な成果として、商品では開具にマグネットを組み込み、操作し易くした樹脂射出ファスナーや、テープ部にストレッチ性を持たせ開閉を滑らかにした鞄向け高級金属ファスナーを開発、また、多数個取り金型によるベビー分野向けの樹脂スナップの内製化を進めました。再生材比率を高めたファスナーの展開も継続して進めています。設備開発では、各地域の事業環境に応じた最適な製造ライン構築を目指してスマートファクトリー化に取り組んでいます。

今後は、サステナビリティ対応商品の開発強化を継続しつつ、基幹商品の徹底したコスト競争力追求を進め、また、デジタル活用による顧客課題の迅速な解決や開発の更なるスピードアップを実現することで、顧客満足の最大化と開発アウトプットの増強を図ってまいります。当事業に係る研究開発費は14,456百万円です。

(2)AP事業

 AP事業では、第6次中期事業方針を「商品による社会価値の提供とモノづくり改革の実現」とし、安全・安心・省エネ・省施工など社会の要請に応える商品の提供に取り組んでいます。商品・モノづくりの基盤としてのプラットフォーム構築にも取り組み、製品安全・品質向上・コストダウンを図っています。引き続き、持続可能性を追求することで事業の成長・拡大とSDGsの両立を目指しております。

 主な成果として、住宅分野では樹脂窓「APW 430」に日射熱取得率も向上させた高性能トリプルガラス仕様を追加、エクステリア分野では窓や玄関ドアとともに統一感のある住宅外観を演出可能な「ルシアス フェンス」を仕様拡充しました。リノベーション・リフォーム分野では施工性に配慮した「マドリモ」「ドアリモ」商品の拡充を行うなど、社会の要請に応える商品を開発してまいりました。

 また、顧客接点強化として、パートナーズサポートスタジオ、YKK AP R&Dセンターと価値検証センターの技術3施設を活用した技術提案や評価検証にも取り組んでおります。

 今後は、政府による「先進的窓リノベ事業」における補助金制度が規模を拡大して適用されることから、リフォーム商品の需要がさらに高まることが見込まれる中、環境の変化に柔軟に対応しながら競争力のあるサステナブル商品の開発、コスト競争力の強化、技術者の活性化で商品力・収益力を一層向上させ、顧客満足度の向上を目指してまいります。当事業に係る研究開発費は10,659百万円です。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
研究開発 21,663 23,827 26,608
売上対比 2.7% 2.7% 2.9%
単位:百万円

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