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TOTO(株)

事業内容(抜粋)

当社グループは、TOTO株式会社(当社)及び子会社48社、関連会社5社により構成されており、主な事業内容と子会社及び関連会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりです。

(1)グローバル住設事業

主要な製品は、レストルーム・バス・キッチン・洗面商品等です。

<日本住設事業>

当社が製造・販売しているほか、国内連結子会社では、TOTOサニテクノ㈱が衛生陶器を、TOTOウォシュレットテクノ㈱が温水洗浄便座を、TOTOバスクリエイト㈱がユニットバスルームを、TOTOハイリビング㈱がシステムキッチンと洗面化粧台を、TOTOアクアテクノ㈱が水栓金具・電気温水器・手すり・浴室換気暖房乾燥機等を、サンアクアTOTO㈱が水栓金具等を、TOTOプラテクノ㈱が腰掛便器用シートとプラスチック・ゴム成形部品及びプラスチック浴槽とマーブライトカウンターを製造し、当社に供給しています。TOTOメンテナンス㈱は、これらの製品の補修業務などのアフターサービス業務を行っています。また、TOTOアクアエンジ㈱は、住宅設備機器の施工・販売・設計・請負を行っています。国内連結子会社のTOTOエムテック㈱、TOTO関西販売㈱などが当企業集団で製造した製品を販売しています。その他、TOTOファイナンス㈱が当社及び当社子会社への資金貸付を行うなど、4社の連結子会社が当社等に対しサービス等の役務提供業務をしています。

<海外住設事業>

(中国大陸事業)

海外連結子会社の東陶(中国)有限公司を中国大陸における統括拠点としています。

関連会社については、厦門和利多衛浴科技有限公司他1社があります。

(アジア・オセアニア事業)

海外連結子会社のTOTO Asia Oceania Pte.Ltd.を、中国大陸を除くアジア・オセアニアにおける統括拠点としています。

関連会社については、P.T.SURYA TOTO INDONESIA Tbk.があります。

(米州事業)

海外連結子会社のTOTO AMERICAS HOLDINGS,INC.を米州における統括拠点としています。

(欧州事業)

海外連結子会社のTOTO Europe GmbHを欧州における統括拠点としています。

(2)新領域事業

主要な製品は、セラミック商品です。

<セラミック事業>

当社が製造・販売しているほか、国内連結子会社のTOTOファインセラミックス㈱がセラミック製品の製造を行っています。

(3)その他

報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、TOTOビジネッツ㈱が行っている、事務所などの不動産の賃貸事業等です。

関連会社については、森村SOFCテクノロジー㈱があります。

経営成績

2022年3月 2023年3月 2024年3月
売上高 645,273 701,187 702,284
営業利益 52,180 49,121 42,766
単位:百万円

財政状態

2024年3月
自己資本比率 63.6%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
日本住設事業 67% 5%
中国大陸事業 12% 4%
アジア・オセアニア事業 6% 7%
米州事業 8% 5%
欧州事業 1% -30%
新領域事業 5% 30%
その他 0% 32%

設備投資(抜粋)

当期に実施した当社グループの設備投資の支出額は、58,146百万円(無形固定資産を含む)となりました。

<グローバル住設事業(日本)>

情報化投資、生産設備導入・更新、新商品金型、ショールーム展示品の入替等で、設備投資の支出額は24,940百万円となりました。

<グローバル住設事業(海外)>

生産設備導入・更新、新商品金型等で、設備投資の支出額は26,788百万円となりました。

セグメント別に中国大陸事業が11,146百万円、アジア・オセアニア事業が6,608百万円、米州事業が8,959百万円、欧州事業が73百万円となりました。

<新領域事業>

生産設備導入・更新等で、設備投資の支出額は6,226百万円となりました。

<その他>

研究開発設備導入で、設備投資の支出額は191百万円となりました。

なお、所要資金については自己資金を充当しました。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
設備投資 43,014 65,664 58,146
減価償却費 26,939 31,412 34,136
単位:百万円

研究開発(抜粋)

研究開発部門では、きれいで快適・健康な暮らしと、社会・地球環境への貢献を実現するために、当社グループにしかできない「魅力的品質」を創出し、当社グループならではの価値をお客様に提供しています。

創立以来、さまざまな商品やサービスの研究開発を通じて、たくさんのものづくりの技術を培ってきました。人間工学、感性工学といった、人の動きや感覚を数値化し、論理的に使いやすさや快適性を実現する「人を見る」技術。流体制御、電子制御、水の改質といった、水の流れ方・性質を変えることで、環境に配慮し、且つ、より快適で清潔な機能を実現する「水の力を最大に活かす」技術。表面制御、素材・プロセス、分析といった、素材そのものの性質や素材表面の特性を変えることで防汚性、耐久性、意匠性などを向上させる「素材を深く知る」技術。これらを有機的に結合させたうえで、「きれいで快適」「環境配慮」「ユニバーサルデザイン」「デザイン」といったお客様価値を創出し、魅力ある商品・技術を創出してきました。

今後も、水まわりにIoTなどのデジタル技術などを取り入れながら、きれいと快適・健康な暮らしと環境への配慮を両立した水まわり商品「サステナブルプロダクツ」を世界中のお客様へご提供できるよう、研究開発に取り組んでまいります。

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は23,117百万円です。

当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。

なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が1,745百万円あります。

①グローバル住設事業

a.日本住設事業

日本市場においては、水まわり商品を進化させると共に、さまざまなライフスタイルにあわせた生活価値提案を行える商品の研究開発を進めています。

当連結会計年度において、レストルーム商品では、パブリックトイレ向けにタッチレス機能を新たに充実させた「ウォシュレット アプリコットP」を発売しました。近年の清潔・タッチレスのニーズにお応えし、専用アプリの操作でお客様ご自身のスマートフォンをリモコンとして利用できる新機能を搭載したタイプを品揃えしました。

浴室商品では、システムバスルーム「シンラ」「サザナ」に標準搭載している「お掃除ラクラク鏡」が令和5年度全国発明表彰において「発明賞」を受賞しました。「お掃除ラクラク鏡」は、炭素の膜で水あかのこびり付きを抑える浴室鏡です。通常、水あかは鏡と一体化し、こびり付いて落とすことが困難ですが、鏡の表面をわずか10ナノメートルの炭素の膜で覆うことで、簡単なお手入れで水あかをラクに落とす機能を実現しました。

当セグメントに係る研究開発費は17,444百万円です。

b.海外住設事業

海外住設事業においては、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした環境配慮商品の開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。

当連結会計年度において、ウォシュレット一体形便器「ネオレスト シリーズ」と「WASHLET G5」(海外向け商品)、及びハンドドライヤー「クリーンドライ(吸引・高速両面タイプ)」が「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2023」(環境配慮に優れたデザインと先進的なテクノロジーを有する製品に与えられる世界的な賞)を受賞しました。引き続きデザインとテクノロジーの融合を追求し、グローバルでの「持続可能な社会」、「きれいで快適・健康な暮らし」の実現に貢献できる商品の研究開発に取り組んでいきます。

海外住設事業に係る研究開発費は、合計で2,345百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ中国大陸事業が415百万円、アジア・オセアニア事業が206百万円、米州事業が1,454百万円、欧州事業が269百万円です。

②新領域事業

セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、静電チャック、構造部材などといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。

また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、さまざまな研究開発を行っています。

当セグメントに係る研究開発費は1,581百万円です。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
研究開発 24,024 21,539 23,117
売上対比 3.7% 3.1% 3.3%
単位:百万円

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