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積水ハウス(株)

事業内容(抜粋)

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社342社及び持分法適用関連会社37社で構成され、戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、建築・土木事業、賃貸住宅管理事業、リフォーム事業、開発事業、国際事業等に関連する事業活動を行っています。

当社グループの各事業における位置付けは次のとおりです。

なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。

また、各事業に関わる主な関係会社については、事業系統図に記載しています。

(1) 戸建住宅事業

 戸建住宅の設計、施工の請負、販売を行っています。

 (主要会社 積水ハウス㈱、積水ハウス建設グループ、積水ハウス ノイエ㈱)

(2) 賃貸・事業用建物事業

 賃貸住宅及び事業用建物等の設計、施工の請負、販売を行っています。

 (主要会社 積水ハウス㈱、積水ハウス建設グループ)

(3) 建築・土木事業

 事業用建物等の建築工事及び土木工事の設計、施工の請負を行っています。

 (主要会社 鴻池組グループ)

(4) 賃貸住宅管理事業

 賃貸住宅等の借上、管理業務を行っています。

 (主要会社 積水ハウス不動産グループ)

(5) リフォーム事業

 戸建住宅及び賃貸住宅等のリフォームを行っています。

 (主要会社 積水ハウスリフォーム㈱、積水ハウス不動産グループ、積水ハウス建設グループ)

(6) 開発事業

  以下の3つの事業を包括しています。

  ① 仲介・不動産事業

    住宅用地、既存住宅及び収益用不動産等の仲介、販売を行っています。

    (主要会社 積水ハウス㈱、積水ハウス不動産グループ)

  ② マンション事業

    分譲マンションの開発、販売、管理を行っています。

    (主要会社 積水ハウス㈱、積水ハウスGMパートナーズ㈱)

  ③ 都市再開発事業

    オフィスビル、ホテル及び賃貸マンション等の開発、管理、運営を行っています。

    (主要会社 積水ハウス㈱、SHホテルマネジメント㈱)

(7) 国際事業

 海外における戸建住宅の販売や宅地の造成開発、販売、分譲マンションや賃貸マンション等の開発を行ってい ます。

(主要会社 SEKISUI HOUSE US HOLDINGS, LLC、SEKISUI HOUSE AUSTRALIA HOLDINGS PTY LIMITED)

(8) その他

 報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産管理業、損害保険代理店業等を行っています。

経営成績

2022年1月 2023年1月 2024年1月
売上高 2,589,579 2,928,835 3,107,242
営業利益 230,160 261,489 270,956
単位:百万円

財政状態

2024年1月
自己資本比率 52.33%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
戸建住宅事業 15% 9%
賃貸・事業用建物事業 17% 15%
建築・土木事業 9% 5%
賃貸住宅管理事業 21% 8%
リフォーム事業 6% 13%
開発事業 16% 12%
国際事業 16% 10%
その他 0% 20%

設備投資(抜粋)

当社グループ(当社及び連結子会社)の当連結会計年度の設備投資額は86,709百万円です。

提出会社においては、開発事業に積極的な設備投資を実施し、また、戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業の生産効率向上のため、部材生産設備を中心とした設備投資も実施しました。

当連結会計年度の設備投資(有形固定資産及び無形固定資産の受入ベース数値)の内訳は次のとおりです。

・戸建住宅事業 1,061百万円
・賃貸・事業用建物事業 325百万円
・建築・土木事業 1,697百万円
・賃貸住宅管理事業 412百万円
・リフォーム事業 144百万円
・開発事業 68,729百万円
・国際事業 3,303百万円
・その他 196百万円
・全社(共通) 10,838百万円
・合計 86,709百万円

2022年1月 2023年1月 2024年1月
設備投資 89,512 95,330 86,709
減価償却費 24,069 26,711 27,745
単位:百万円

研究開発(抜粋)

当社グループ(当社及び連結子会社)では、グローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”の実現に向け、ハード・ソフト・サービスを融合させた住まいの研究開発が使命と考えています。創業以来積み上げてきた安全・安心・快適の技術を土台として、住まい手の「幸せ」につながる「健康・つながり・学び」という2030年に提供すべき価値を見据え、デザイン研究開発・環境技術開発・オリジナル技術開発を推進するとともに、新たな研究開発領域の拡大も図っていきます。

住宅は個人資産であると同時に、社会資本であり、住まいが次世代に引き継がれるために、持続可能性、環境への配慮、美しさの追究は必須です。そのために、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」や「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の推進をはじめとする2050年カーボンニュートラルを見据えた研究、まちなみとの調和、住む人の感性や価値観に合わせたデザイン研究に積極的に取り組み、研究開発成果を国内事業とともに海外事業にも展開し、幸せなわが家づくりを通して積水ハウステクノロジーが世界のデファクトスタンダードとなるように推進していきます。

また、研究開発における当社の強みは、「総合住宅研究所」の徹底した技術検証によるエビデンス構築とともに、「住生活研究所」の調査・分析に基づいた「幸せ住まい」の提案力です。「最高の技術と品質」を技術開発の根本に据え、業界のトップランナーとして、経営戦略にベクトルを合わせた研究開発を行っています。

ハードとソフトの融合により、家族の「幸せ」を実現する「ファミリー スイート」は、当社の研究開発の成果の一つです。柱をなくし、最大スパン7mの大空間リビングを支えるオリジナル構法「ダイナミックフレーム・システム」は、当社独自の技術であり、「ファミリー スイート」の新築戸建住宅での採用率は60%を超えています。また、ウイルスや花粉等の汚染物質に配慮した、次世代室内環境システム「スマート イクス」の採用率は80%を超えています。

当社グループでは、R&D本部において、「総合住宅研究所」や「住生活研究所」による建築新技術、住生活の研究開発に加え、住を基軸としたデザイン、商品開発並びに知的財産戦略の立案に関する事項を掌握し、技術開発の更なる推進を図っています。

今後もR&D領域をさらに拡大し、「住」を基軸としたあらゆる分野の情報を収集・分析するとともに、1つの事象をより深掘りし多くのエビデンスを取得しながら研究開発を進める体制を強化していきます。そのために、社内だけでなく社外のリソースを有効的に活用することが必要であり、オープンイノベーションやM&A等による同業種・異業種との交流・連携の強化を推進していきます。

当連結会計年度の研究開発活動の概況と成果は以下のとおりであり、研究開発費総額は9,050百万円です。なお、当社グループの行っている研究開発活動は、各事業に共通するものであり、セグメントに分類することができません。そのため、研究開発活動の概要は、以下のとおり研究開発の項目別に記載します。

(1)商品開発
・2023年6月にスタートした新デザイン提案システム「life knit design」は、人生100年時代、良質な住まいに“愛着”を持って、より長く住み続ける循環型社会を目指し、流行り廃りではないお客様の“感性”を大切にした住まいづくりを提供します。「life knit design」という名称には時間と共に愛着を編み込むように住んでいただきたいという願いが込められており、2023年4月オープンの「駒沢シャーウッド展示場 HUE(ヒュー)」は、「life knit design」を体現した第一号モデルとして、その思想に共感頂いたミナ ペルホネンのファウンダー/デザイナーの皆川 明氏とのコラボレーションにより実現しました。

・2022年度の住宅性能表示制度改正への戸建住宅、共同住宅の標準仕様等での対応に加えて、2023年4月には重量鉄骨などの「3階建て住宅」において、断熱等性能等級「6」に対応できる仕様を追加しました。さらに共同住宅においても同年5月に断熱等性能等級「6」に対応できる仕様を追加し、戸建住宅、共同住宅ともに快適な住まいづくりへの技術開発を進めています。

・80%以上の採用を頂いている次世代室内環境システム「スマート イクス」に室内のCO2濃度を検知し、一般的にCO2濃度の目安とされる1000ppm以下となるように自動制御するデマンド換気機能を組み込みました。

・当社の2023年度の新築戸建住宅ZEH比率は95%となり、供給を開始した2013年以降の累積棟数も83,541棟(2024年3月末現在)となりました。また、集合住宅においても、「賃貸ZEH」をシャーメゾンブランドで展開し、2023年度の受注戸数は15,191戸、住戸ZEH比率は76%と、第6次中期経営計画の2023年度目標である70%を上回り、累計戸数も42,562戸となりました。また、賃貸ZEHでは、住戸毎に専用接続するEV充電スタンドの設置を推進し、モビリティにおけるCO2排出量削減にも貢献します。

・住生活関連では、2022年5月から毎月、生活ソフト系調査「リサーチ」の発信を継続中です。日々変化し続けるライフスタイルについてさまざまな角度からリサーチし、幸せのヒントになる発信をする取組みで、積水ハウスの「住」分野における研究機関としての認知を向上させ、営業・設計の業務にも活用されています。

・2023年10月には、Tomorrow’s Life Museum(茨城県古河市)において、「一緒に“つくる・たべる”で家族の幸せなつながりを。」をコンセプトにした新食空間の提案として開発した戸建用オリジナルキッチン「キッチンテーブル」を新設しました。

(2)技術開発
・国内の良質な住宅ストックの形成に貢献すべく、性能規定に基づく「基礎ダイレクトジョイント構法」を開発し、2023年8月に積水ハウス ノイエに導入、同年9月にはSI事業へも採用し、積水ハウスの技術をオープン化しました。

・2022年4月に開始した千葉大学予防医学センターとの5年間にわたる共同研究は2年目に入り、「0次予防」に寄与する要因確認及びエビデンス獲得を目指した当社オーナー様5,000人規模のコホート調査を実施し、分析を進めています。

・2023年6月より、総合住宅研究所内実験検証棟にて、太陽光の余剰電力と水から、水素を「つくる・ためる・つかう」ことを目指す、水素活用による発電住宅の検証を開始しました。

・2023年9月には、複合素材のため廃棄となった時の処理が困難とされる「塩ビクロス」に新たな価値を与えて再生した日本初のアップサイクル内装壁面建材をフクビ化学工業株式会社、エスエスピー株式会社と共同開発しました。

・2020年6月にスタートした、東京大学×積水ハウス「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」は、研究施設「T-BOX(2021年10月運用開始)」を活用し、次世代の人財育成及び住宅イノベーションの実現に向けた研究を継続しています。

・庭などに生態系に配慮した地域の在来樹種を中心とした植栽を行う「5本の樹」計画による累計植栽数は1,984万本となりました(2024年1月末時点)。また、琉球大学と2021年度に共同検証した、この活動による広域エリアにおける生物多様性保全効果の定量評価の仕組みを用いて、都市緑化機構や自治体などと連携し、都市のネイチャー・ポジティブにつながる活動を行いました。

・積水ハウステクノロジーの海外移植を推進すべく、アメリカではラスベガスにおいてパイロットプロジェクト等を経てシャーウッド構法の本格展開に向け着実に歩みを進めています。また、オーストラリアではシャーウッド構法の品質再現性をさらに高める検証を行っています。

2022年1月 2023年1月 2024年1月
研究開発 9,478 9,562 9,050
売上対比 0.4% 0.3% 0.3%
単位:百万円

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