日本郵船(株)
事業内容(抜粋)
当社グループは、定期船事業、航空運送事業、物流事業、不定期専用船事業、不動産業、その他の事業の6部門に属する事業を行っています。各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりです。
なお、次の6部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。
詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。
2024年3月31日現在の社名を記載しています。
(定期船事業)
当社及び当社の関係会社が運賃、貸船料、コンテナ関連収益等の収受を目的として、定期船による国際的な海上貨物輸送、コンテナターミナル業、港湾運送業、曳船業を行っています。
主な関係会社
㈱ユニエツクスNCT、㈱新日本海洋社、旭運輸㈱、郵船港運㈱、日本コンテナ輸送㈱、内海曳船㈱、㈱ホンマ、
OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.
(航空運送事業)
当社の関係会社が航空運送業を行っています。
主な関係会社
日本貨物航空㈱
(物流事業)
当社及び当社の関係会社が倉庫業、貨物運送取扱業、沿海貨物海運業をグローバルに展開し、海・陸・空の総合物流ネットワークを提供しています。
主な関係会社
郵船ロジスティクス㈱、近海郵船㈱、カメリアライン㈱、
YUSEN LOGISTICS (AMERICAS) INC.、YUSEN LOGISTICS (CHINA) CO., LTD.、YUSEN LOGISTICS (UK) LTD.、
YUSEN LOGISTICS (DEUTSCHLAND) GMBH、TASCO BHD.
(不定期専用船事業)
当社及び当社の関係会社が運賃、貸船料、運航受託手数料等の収受を目的として、不定期船、タンカー等による国際的な海上貨物輸送、船舶貸渡業、その他海運事業を行っています。
主な関係会社
NYKバルク・プロジェクト㈱、旭海運㈱、三菱鉱石輸送㈱、八馬汽船㈱、太平洋汽船㈱、
INTERNATIONAL CAR OPERATORS N.V.、SAGA SHIPHOLDING (NORWAY) AS、NYK BULKSHIP (ASIA) PTE. LTD.、
NYK BULKSHIP (ATLANTIC) N.V.、NYK BULKSHIP (KOREA) CO., LTD.、NSユナイテッド海運㈱、共栄タンカー㈱、TATA NYK SHIPPING PTE. LTD.
(不動産業)
当社及び当社の関係会社が不動産の賃貸・管理・販売業を行っています。
主な関係会社
共立エステート㈱
(その他の事業)
当社の関係会社が客船事業、機械器具卸売業(船舶用)、その他運輸付帯サービス業、情報処理サービス業、石油製品の卸売業、その他各種事業を行っています。
主な関係会社
郵船商事㈱、㈱NYK BUSINESS SYSTEMS、㈱郵船商事マリン、郵船クルーズ㈱
経営成績
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
売上高 | 2,280,775 | 2,616,066 | 2,387,240 |
営業利益 | 268,939 | 296,350 | 174,679 |
財政状態
2024年3月 | |
---|---|
自己資本比率 | 62.3% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
---|---|---|
定期船事業 | 8% | 35% |
航空運送事業 | 6% | 4% |
物流事業 | 29% | 4% |
不定期専用船事業 | 52% | 14% |
不動産業 | 0% | 51% |
その他の事業 | 5% | 1% |
設備投資(抜粋)
当連結会計年度の設備投資については、海・陸・空にまたがるグローバルな当社各サービスの充実・強化などを目的として継続的に実施しています。
当社グループは、当連結会計年度は全体で3,358億円の設備投資を実施しました。
定期船事業及び不定期専用船事業において、船舶を中心にそれぞれ38億円及び3,081億円、航空運送事業において航空機などに15億円、物流事業において輸送機器や物流施設・設備などに180億円、不動産業において16億円、その他の事業において17億円の設備投資を実施しました。
所要資金については、自己資金、借入金及び社債によっています。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
設備投資 | 205,100 | 198,800 | 335,800 |
減価償却費 | 101,596 | 121,658 | 141,605 |
研究開発(抜粋)
当社グループでは、㈱MTIを核とし、㈱日本海洋科学を始めとするグループ会社、社外パートナー、顧客、取引先、船級等も含めたESG経営に資するような最先端の研究を日々行っています。日本海事産業がもつ設計・建造・運航時における標準化されたリアルかつ莫大なデータをデジタル化し組み合わせることで、より精度高く、開発スピードをあげた研究開発を行っています。具体的には脱炭素化に向けた新技術や環境規制対応、自律運航船、船舶電化、サイバーセキュリティ、船体動揺予測等の研究開発を行い、DX化やEX化を推し進めています。また、引き続き東京大学内において、社会連携講座に参画するなど高度な知識を有する人材の育成や獲得にも力を入れています。
またアンモニアを含むカーボンニュートラルな新燃料の導入及びサプライチェーンの構築、液化二酸化炭素の海上輸送、洋上風力関連事業について社外パートナーとともに複数の研究開発と事業開発案件を進めています。
特に脱炭素化の長期目標として掲げる2050年の「ネット・ゼロ エミッション」達成に向けた研究開発として、2022年より社外パートナーとともにアンモニア燃料船舶の研究開発に取り組んでいます。同研究開発は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業助成を受けています。
2023年10月はアンモニア燃料タグボートの着工に至っており、2024年8月に世界初となるアンモニア燃料商用船が横浜港で運航を開始する予定です。24年度のアンモニア燃料タグボートの実証運航等を通じて得られた知見は、2026年度に竣工予定のアンモニア燃料アンモニア輸送船の建造に向けて活用されます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は3,581百万円です。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
研究開発 | 1,078 | 1,808 | 3,581 |
売上対比 | 0.0% | 0.1% | 0.2% |