(株)ニッスイ
事業内容(抜粋)
当社グループは、当社、子会社66社及び関連会社25社で構成され、水産事業、食品事業、ファイン事業及び物流事業を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びサービス等を展開しております。
当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は次の通りであります。
○水産事業………当社及び連結子会社[黒瀬水産㈱、NISSUI USA, INC.他29社]、非連結子会社1社[持分法適用会社]、並びに関連会社㈱大水他16社[持分法適用会社]で漁撈事業、養殖事業、加工・商事事業を行っております。
○食品事業………当社及び連結子会社[日本クッカリー㈱、GORTON’S, INC.他21社]、並びに関連会社5社[持分法適用会社]で加工事業およびチルド事業を行っております。
○ファイン事業…当社及び連結子会社2社で医薬原料、機能性原料(注1)および機能性食品(注2)などの生産・販売を行っております。
○物流事業………連結子会社[日水物流㈱他2社]及び関連会社2社[うち持分法適用会社1社]で冷蔵倉庫事業、配送事業、通関事業を行っております。
○その他…………連結子会社[ニッスイ・エンジニアリング㈱他5社]及び関連会社1社で船舶の建造・修繕、運航、エンジニアリング等を行っております。
(注1)サプリメントの原料や乳児用粉ミルク等に添加する素材として使用されるEPA・DHAなど。
(注2)主に通信販売している機能性表示食品「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA」、特定保健用食品 「イマークS」などの健康食品。
経営成績
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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売上高 | 693,682 | 768,181 | 831,375 |
営業利益 | 27,076 | 24,488 | 29,663 |
財政状態
2024年3月 | |
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自己資本比率 | 41.09% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
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水産事業 | 41% | 3% |
食品事業 | 53% | 6% |
ファイン事業 | 2% | -1% |
物流事業 | 2% | 6% |
その他 | 2% | 4% |
設備投資(抜粋)
当社グループ(当社および連結子会社)は、既存事業の増強、効率および維持管理などのための設備を中心に合計285億82百万円の投資を行いました。
水産事業においては、船舶の建造および修繕、ドックの維持更新などに対して135億80百万円の投資を行いました。
食品事業においては、加工工場及びチルド食品工場の生産体制の維持、増力化、省力化、新商品生産のための製造能力の増強などにより88億25百万円の投資を行いました。
ファイン事業においては、医薬品原料工場の生産体制の維持、増力化、省力化、新商品生産のための製造能力の増強などにより4億85百万円の投資を行いました。
物流事業においては43億73百万円、その他事業においては98百万円の投資を行いました。
全社(共通)においては、12億20百万円の投資を行いました。
・水産事業 13,580百万円
・食品事業 8,825百万円
・ファイン事業 485百万円
・物流事業 4,373百万円
・その他 98百万円
・全社資産 1,220百万円
・合計 28,582百万円
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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設備投資 | 19,352 | 24,585 | 28,582 |
減価償却費 | 19,764 | 20,422 | 22,231 |
研究開発(抜粋)
当社グループは、水産品、食品、医薬品を含む機能性素材および養殖技術において「食」と「健康」に関する研究開発を行っています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,356百万円であります。なお、中期経営計画において水産、食品、ファイン事業の主要3事業の個々の強化に加え、それぞれの事業領域の境目となる分野で融合を進めることでより高い成果を目指していることから、全ての研究開発費にかかる費用をセグメント別に関連づけることが困難であるため、その総額を記載しております。当連結会計年度における研究開発の主な概要は次の通りであります。
当社は、東京イノベーションセンターを中心に水産・食品・ファイン事業に関連する技術開発、商品開発活動を展開しております。水産に関しては自然な外観と食感を維持する「シーフードプロ技術」の適応拡大を進めています。食品に関しては、味・香りの基礎研究や米、野菜、鶏等の原料まで遡った研究を行い、独自の加工技術と組み合わせた食品の高品質化に取り組んでいます。また、タンパク質摂取の在り方の多様化に対応するために、植物タンパク質の利用研究も行っています。機能性素材に関しては、高純度EPAの研究を深化させるとともに新しい医薬・機能性脂質の研究、スケソウダラのタンパク質「速筋タンパク」の研究開発を行っています。養殖に関しては、大分海洋研究センターを中心に、ブリをはじめとした養殖魚の育種、陸上養殖、データサイエンスなどの研究を行っています。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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研究開発 | 4,731 | 4,698 | 4,356 |
売上対比 | 0.7% | 0.6% | 0.5% |