投資運用について知りたい記事をキーワードから探せます

(株)カネカ

事業内容(抜粋)

当社及び当社の関係会社は、ソリューション別に「Material SU」、「Quality of Life SU」、「Health Care SU」、「Nutrition SU」の4つのドメイン(報告セグメント)に沿って事業を行っております。

(Material Solutions Unit)
社会インフラ・モビリティ(軽量化・燃費向上)の発展を支える優れた素材や、環境社会に直接役立つ生分解性バイオポリマーなどの先端素材をソリューションとして提供し、地球環境保護と快適なくらしに貢献します。
●SV、主要製品
(Vinyls and Chlor-Alkali)
一般用塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、塩ビ系特殊樹脂
(Performance Polymers(MOD))
モディファイヤー、エポキシマスターバッチ、生分解性バイオポリマー
(Performance Polymers(MS))
変成シリコーンポリマー
●主な関係会社
(国内)
昭和化成工業㈱、龍田化学㈱、東武化学㈱、セメダイン㈱
(海外)
カネカベルギーN.V.、カネカノースアメリカLLC、
カネカマレーシアSdn.Bhd.、
カネカMSマレーシアSdn.Bhd.、
カネカペーストポリマーSdn.Bhd.

(Quality of Life Solutions Unit)
住宅や生活インフラなどの省エネ・スマート化ニーズや、IoT・AIの発達など情報化社会の革新に応える優れた素材と独自のサービスをソリューションとして提供し、省エネルギーと豊かなくらしの創造に貢献します。
●SV、主要製品
(Foam & Residential Techs)
スチレン系発泡樹脂・成型品、スチレン系発泡押出ボード、発泡ポリオレフィン、ソーラーサーキット工法(外断熱・二重通気工法)
(E & I Technology)
ポリイミドフィルム、光学材料、グラファイトシート
(PV & Energy management)
太陽電池、住宅用蓄電池
(Performance Fibers)
アクリル系合成繊維
●主な関係会社
(国内)
カネカフォームプラスチックス㈱、カネカケンテック㈱、㈱羽根、㈱カネカソーラーサーキットのお家、カネカソーラーテック㈱
(海外)
カネカベルギーN.V.、カネカノースアメリカLLC、
カネカエペランSdn.Bhd.、
鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司、
カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.、
カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.、
青島海華繊維有限公司

(Health Care Solutions Unit)
医療・健康・介護等の分野において、デバイスと医薬の融合による価値あるソリューションを提供するとともに、バイオ医薬や再生・細胞医療など先端医療技術に基づく独自のヘルスケア事業を展開し、高齢化社会・医療高度化社会に貢献します。
●SV、主要製品
(Medical)
医療機器
(Pharma)
低分子医薬品原料、API、バイオ医薬品
●主な関係会社
(国内)
㈱カネカメディックス、㈱大阪合成有機化学研究所
(海外)
カネカユーロジェンテックS.A.、
カネカシンガポールCo.(Pte)Ltd.

(Nutrition Solutions Unit)
「食」の多様化や健康増進ニーズに応える特色ある素材、サプリメントをソリューションとして幅広く提供するとともに、農業・畜産・水産分野の食料生産支援に寄与するソリューションを提供し、健康と豊かな「食」に貢献します。
●SV、主要製品
(Supplemental Nutrition)
機能性食品素材
(Foods & Agris)
マーガリン、ショートニング、パン酵母、香辛料、
不凍素材、乳製品、機能性肥料・飼料
●主な関係会社
(国内)
カネカ食品㈱、㈱カネカサンスパイス、太陽油脂㈱、
カネカユアヘルスケア㈱
(海外)
カネカノースアメリカLLC

(その他)
SVに含まれない損害保険・生命保険の代理業務、当社に係る構内作業等であり、主な関係会社は次の通りであります。
[主な関係会社]
㈱カネカ高砂サービスセンター、カネカ保険センター㈱
上記以外の主な関係会社として、カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.、カネカアメリカズホールディングInc.、鐘化企業管理(上海)有限公司、㈱カネカ北海道といった地域統括会社があります。

経営成績

2021年3月 2022年3月 2023年3月
売上高 577,426 691,530 755,821
営業利益 27,544 43,562 35,087
単位:百万円

財政状態

2023年3月
自己資本比率 53.3%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
Material Solutions Unit 44% 8%
Quality of Life Solutions Unit 23% 9%
Health Care Solutions Unit 9% 22%
Nutrition Solutions Unit 23% 4%
その他 0% 25%

設備投資(抜粋)

当社グループは、中長期的な収益基盤の充実を図るために、国内外への投資を図ってきており、当連結会計年度は全体で44,348百万円(金額には消費税等を含みません。)の設備投資を実施しました。

その主なものは、当社高砂工業所の生分解性バイオポリマー設備能力増強、苫小牧東部産業地域への当社医療機器工場新設、当社高砂工業所の排水処理設備能力増強であります。

なお、セグメントごとの設備投資金額は次のとおりであります。
・Material Solutions Unit 10,642百万円
・Quality of Life Solutions Unit 9,885百万円
・Health Care Solutions Unit 5,229百万円
・Nutrition Solutions Unit 3,718百万円
・その他 101百万円
・スタッフ部門及びセグメントに帰属しない研究部門 14,770百万円
・合計 44,348百万円

2021年3月 2022年3月 2023年3月
設備投資 38,949 37,716 44,348
減価償却費 36,262 37,953 39,456
単位:百万円

研究開発(抜粋)

(1) 事業セグメント別の主な活動

当社グループの主な研究開発活動は以下のとおりです。

① Material Solutions Unit

素材の豊かさを引出し、生活と環境の進化に貢献できる機能性材料や、競争力を強化するプロセス開発に取り組んでおります。当連結会計年度では、植物油から微生物によって生産され海洋分解性などユニークな特徴を持つ「カネカ生分解性バイオポリマーGreen Planet®」において、世界の大手ブランドホルダーとの共同開発や様々なニーズに応える加工技術開発が進みました。また、廃食油やCO2からの樹脂培養技術の研究を開始しました。

② Quality of Life Solutions Unit

素材の力で生活価値の先端を創る製品の研究開発に取り組んでおります。当連結会計年度では、衝撃吸収や断熱性にすぐれる発泡樹脂、ワクチンを始めとする医薬品の定温輸送を実現するパッケージ、独特の風合いと難燃性にすぐれた繊維、5Gなど次世代情報通信を支えるポリイミドを中心とした高機能素材、住宅やビルのゼロエネルギー化(ZEH、ZEB)に貢献する太陽電池や車載用太陽電池などの製品開発に注力しました。

③ Health Care Solutions Unit

革新医療がより多くの患者に届けられる世界を創るために高齢化社会、医療の高度化に貢献する製品の研究開発に取り組んでいます。当連結会計年度では、発酵、精密合成、ポリマー技術を健康分野に適用し、低分子医薬品、新規バイオ医薬品、血液浄化機器、脳・心臓・消化器等の治療用医療機器、新型コロナウイルス検査キットなどの開発を進めました。

④ Nutrition Solutions Unit

食の多様化に貢献する新素材や機能性食品など食と健康、食料生産に革新をもたらす技術開発に取り組んでいます。当連結会計年度では、高品質でおいしい乳製品や還元型コエンザイムQ10の機能性表示食品への展開や機能性乳酸菌の市場開発を進めました。また、当社独自の技術と日本たばこ産業株式会社から取得した植物バイオテクノロジーとの融合を進め、食糧危機に対する食糧生産ソリューションの開発に注力しています。

(2) 研究開発費

当連結会計年度における研究開発費は、総額で32,669百万円となりました。その内訳は、Material Solutions Unit 3,681百万円、Quality of Life Solutions Unit 2,325百万円、Health Care Solutions Unit 2,806百万円、Nutrition Solutions Unit 931百万円及び特定のセグメントに区分できない基礎的研究開発費22,924百万円であります。

2021年3月 2022年3月 2023年3月
研究開発 27,820 30,894 32,669
売上対比 4.8% 4.5% 4.3%
単位:百万円

SNSに投稿


ご利用上の注意

  • 当社サイトは定期的に更新されますが、全ての情報についての最新性は保証いたしかねます。