カルビー(株)
事業内容(抜粋)
当社グループは、当社、子会社24社(国内7社、海外17社)及び関連会社4社で構成され、ポテト系、小麦系、コーン系等のスナック菓子及びシリアル食品の製造販売等を行っております。また、当社は米国の食品飲料メーカーPepsiCo,Inc.の持分法適用関連会社であります。
創立以来、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献するという企業理念のもと、製品・サービスを提供しております。
当社グループの事業に係わる主要各社の位置づけは、次のとおりであります。
(食品製造販売事業)
・スナック菓子
国内では、当社及びジャパンフリトレー㈱他1社が製造販売しております。一部の製品についてはカルビーポテト㈱及びカルビー・イートーク㈱が製造を行っております。
海外では、Calbee North America, LLC(米国)、Calbee Group (UK) Ltd(英国)、PT. Calbee-Wings Food(インドネシア)他6社が製造販売を行っております。また、カルビー(杭州)食品有限公司(中国)、カルビー(中国)管理有限公司(中国)他3社が販売を行っております。加えて、原材料調達及び一次加工品の製造を目的として、烟台カルビー商貿有限公司(中国)、Calbee North America, LLC(米国)があります。
・シリアル食品
シリアル食品の製造販売は当社が行っております。また、カルビー(杭州)食品有限公司(中国)、カルビー(中国)管理有限公司(中国)他2社が販売を行っております。
・その他食品
カルビーポテト㈱はばれいしょの調達および販売を行っております。また、㈱ポテトかいつかは甘しょの調達および販売を行っております。
(その他事業)
物流事業はカルビーロジスティクス㈱が行っております。
経営成績
2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | |
---|---|---|---|
売上高 | 266,745 | 245,419 | 279,315 |
営業利益 | 27,064 | 25,135 | 22,233 |
財政状態
2023年3月 | |
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自己資本比率 | 72.8% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
---|---|---|
スナック菓子 | 85% | - |
その他食品 | 15% | - |
その他 | 1% | - |
設備投資(抜粋)
当連結会計年度の設備投資額は、有形固定資産・無形固定資産を合わせ総額26,716百万円(国内事業:25,092百万円、海外事業:1,624百万円)となりました。国内事業に係る設備投資の主たる内容は、広島の新工場建設によるもので、優れた環境性能・生産性向上・作業環境改善の実現を目的としたものであります。海外事業に係る設備投資の主たる内容は、英国での生産体制の強化に向けた機械装置の取得であります。
2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | |
---|---|---|---|
設備投資 | 11,341 | 13,515 | 26,716 |
減価償却費 | 9,051 | 9,189 | 10,047 |
研究開発(抜粋)
当社グループは、「自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します。」という企業理念のもと、自然素材のもつ栄養やおいしさを最大限に活かし、ユニークで価値ある製品を提供するための研究開発活動を行っております。
当社の研究開発本部では、基礎研究、製品及び技術開発から研究施設併設のパイロットプラントでの製品化までを一貫して行っております。
基礎研究の分野では、ばれいしょの安定的な調達と品質向上に関する研究として、帯広畜産大学と共同で開設した「バレイショ遺伝資源開発学講座」において中間育種開発を行っております。また、ばれいしょやフルグラ原料の有効成分の研究を行っており、ばれいしょの研究では、未利用資源であるばれいしょの皮から抽出した「ポテトセラミド」の摂取による肌への有効性を確認し、論文として掲載されました。
製品開発の分野では、国内、海外の消費者の変化や多様な嗜好に対応し、市場の拡大、活性化を図るため、スナック、シリアルの製品ラインアップの拡充や、中長期戦略に基づく新たな製品開発を行っております。国内においては、豆系スナック「miino(ミーノ)」のラインアップの拡充を行いました。「miino(ミーノ)」の原料(大豆)に新潟県栗島の在来種を使用し、持続可能な未来を目指す「栗島一人娘プロジェクト」は、第3回新潟SDGsアワードの大賞を受賞いたしました。また、植物由来の原材料を使用したプラントベース食をもっとおいしく身近なものにするための「Plant Based Calbee」プロジェクトとして、大豆粉を発酵させた植物性の飲むヨーグルト「SOYぐる」、大豆由来のシリアル食品「SOY’s flakes」等を発売しました。また、海外における新製品開発も継続して行っており、中国向けシリアル「烘焙麦片」(ミューズリー)を現地生産で発売しました。
技術開発の分野では、新たな素材・製法による付加価値の提供と加工技術の探索を行っております。当期は、素材の彩りとおいしさがそのまま残るネオオーブン製法(ノンフライ)を用いた「フルーツスナックフルッツ いちご」他3品を発売しました。また、包装容器に使用する素材を、2030年までに環境配慮型素材50%使用、2050年までに100%使用とすることを目標として、包材や包装技術の開発を進めております。当期はプラスチック使用量を従来比で約半分に抑えた紙表記フィルムの製品を発売しました。
また、消費者の課題解決を主眼に、新たな視点と従来とは異なるアプローチでの研究開発活動も行っております。より良い睡眠をサポートすることを目的とした可食性フィルム「にゅ~みん」(当社初の機能性食品)を2022年に発売し、株式会社S’UIMINとの戦略的パートナーシップを通して、睡眠の質を高める新製品・サービスの創造を推進してまいります。また、2023年4月には、株式会社メタジェン、株式会社サイキンソーとの共同開発により、パーソナライズフードプログラム「Body Granola(ボディグラノーラ)」を開始いたしました。お客さまの腸内環境を検査し、それぞれの腸内環境に合った素材のグラノーラを定期購買頂く新たなサービスです。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、3,681百万円であります。
2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | |
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研究開発 | 2,706 | 3,319 | 3,681 |
売上対比 | 1.0% | 1.4% | 1.3% |