アルフレッサホールディングス(株)
事業内容(抜粋)
当社は、持株会社としてグループ全体の経営方針の策定、それに基づく経営計画の立案を行うとともに、グループとして経営資源を有効に活用し継続的な企業価値の向上を図ることを基本的な役割としております。
当社グループは、アルフレッサ株式会社を中心とした医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料等の卸販売、アルフレッサ ヘルスケア株式会社を中心とした一般用医薬品等の卸販売、アルフレッサ ファーマ株式会社を中心とした医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具、医薬品原薬等の製造販売およびアポクリート株式会社を中心とした調剤薬局の経営を主たる事業としております。
事業内容と当社および関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。
次の事業区分のうち、主たる事業である医療用医薬品等卸売事業、セルフメディケーション卸売事業、医薬品等製造事業および医療関連事業につきましてはセグメント情報の区分と同一であります。また、その他の事業についても一部営んでおります。
<医療用医薬品等卸売事業>
アルフレッサ㈱
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
四国アルフレッサ㈱
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
ティーエスアルフレッサ㈱
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
明祥㈱
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
㈱琉薬
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
東北アルフレッサ㈱
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
アルフレッサ メディカルサービス㈱
医療材料、SPD事業(注)
アルフレッサ篠原化学㈱
医療用検査試薬、研究試薬、福祉介護用品
㈱宮崎温仙堂商店
医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料
エス・エム・ディ㈱
医療用医薬品
エーエル プラス㈱
運送業、倉庫業
<セルフメディケーション卸売事業>
アルフレッサ ヘルスケア㈱
一般用医薬品、健康食品、ヘルスケア関連商品
<医薬品等製造事業>
アルフレッサ ファーマ㈱
医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具、
その他(医薬品原薬等)
青島耐絲克医材有限公司
医療機器・用具
アルフレッサ ファインケミカル㈱
医療用医薬品原薬
<医療関連事業>
アポクリート㈱
調剤薬局の経営
<その他事業>
アルフレッサ システム㈱
情報システムの運用・保守および開発事業
アルフレッサ ビズサポート㈱ 他
保険代理業、不動産管理業務、
日用雑貨消耗品等の販売 他
(注) SPD(Supply Processing and Distribution):院内の全ての物品を対象に、購入から物流・消費までの管理を一元的に行い、合理化・効率化・管理精度の向上を図ろうとする考え方。医療機関においても経営の効率化が求められているため、院内物品管理を外部業者に委託する施設が増加しております。
経営成績
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
売上高 | 2,585,643 | 2,696,069 | 2,858,500 |
営業利益 | 29,091 | 30,148 | 38,460 |
財政状態
2024年3月 | |
---|---|
自己資本比率 | 33.1% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
---|---|---|
医療用医薬品等卸売事業 | 88% | 1% |
セルフメディケーション卸売事業 | 9% | 1% |
医薬品等製造事業 | 1% | 4% |
医療関連事業 | 1% | 2% |
設備投資(抜粋)
当社グループは、販売力の維持・拡大、物流機能の効率化および生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に実施しております。
当連結会計年度の設備投資(有形固定資産受入ベース数値)の内訳は次のとおりであります。
・医療用医薬品等卸売事業 21,932百万円
・セルフメディケーション卸売事業 137百万円
・医薬品等製造事業 2,416百万円
・医療関連事業 493百万円
・消去または全社 1,779百万円
・合計 26,759百万円
(注) 上記設備投資の他、無形固定資産への投資24億37百万円および長期前払費用への投資5億87百万円を実施しております。
当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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設備投資 | 11,172 | 11,016 | 26,759 |
減価償却費 | 12,200 | 12,804 | 13,016 |
研究開発(抜粋)
当社グループにおきましては、製品の開発管理体制、評価体制を強化・整備して領域を絞り込んだ自社開発を行うとともに、他社からの導入開発および他社との共同開発に積極的に取り組んでおります。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は2,202百万円であり、医薬品等製造事業が研究開発活動を行っており、主にアルフレッサ ファーマ株式会社が、医療用医薬品分野、診断薬分野、医療機器分野において研究開発を進めております。
医療用医薬品分野では中枢神経系疾患を主要領域とする研究開発を行っており、アナフィラキシーに対する補助治療薬および指定難病である筋萎縮性側索硬化症の治療薬の開発を進めております。
診断薬分野においては、呼吸器感染症を主領域とした迅速診断キット(POCT)や大腸がん検診等に使用する便潜血機器試薬システム等消化器疾患領域での開発を進めており、2023年9月には潰瘍性大腸炎の病態把握の補助に使用する検査試薬において新たに炎症性腸疾患の診断およびクローン病の病態把握の補助に関する適応追加の製造販売承認事項一部変更承認を取得し、2024年1月より保険適用となりました。
医療機器分野においては、主として外科領域における製品の研究開発を進めており、2023年9月に放射線治療用吸収性組織スペーサ「ネスキープ®」の適応を粒子線から放射線へ拡大する保険適用がなされました。また、2023年5月に新規パーキンソン病治療薬専用の皮下投与インフュージョンポンプ「ヴィアフューザー®皮下投与システム」が保険適用になり、2023年7月より販売を開始いたしました。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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研究開発 | 1,370 | 2,090 | 2,202 |
売上対比 | 0.1% | 0.1% | 0.1% |