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大塚ホールディングス(株)

事業内容(抜粋)

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社167社、関連会社28社で構成され、事業の核をヘルスケアにおいて、国内・海外で医療関連、ニュートラシューティカルズ関連(注)、消費者関連及びその他(倉庫・運送事業、液晶・分光事業及び化学薬品等)の事業活動を展開しております。

 当社は持株会社として、グループ戦略の立案・決定、グループ経営のモニタリング機能を果たすとともに、グループ会社に対して、各種共通サービスの提供を行っております。

 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 当社グループの事業に係わる位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

 (注)ニュートラシューティカルズとは、栄養「Nutrition」+薬「Pharmaceuticals」の造語であり、科学的根拠をもとに開発された医薬部外品や機能性食品及び栄養補助食品等を取り扱うセグメントです。

[医療関連事業]

 国内においては、大塚製薬㈱及び大鵬薬品工業㈱他が、海外においては大塚アメリカファーマシューティカル Inc.、大鵬オンコロジー Inc.及び大塚ファーマシューティカルヨーロッパ Ltd.他が医療用医薬品の販売を担っております。

 このうち、治療薬の分野に関しては、大塚製薬㈱及び大鵬薬品工業㈱が日本における製造販売を行っており、大塚製薬㈱及び大鵬薬品工業㈱は、大塚アメリカファーマシューティカル Inc.、大鵬オンコロジー Inc.及び大塚ファーマシューティカルヨーロッパ Ltd.他に対して治療薬の輸出を行っております。また、臨床栄養の分野に関しては、日本においては㈱大塚製薬工場及びイーエヌ大塚製薬㈱他が製造販売を、海外においては中国、インド、インドネシア及びエジプト他、各国で製造販売を行っております。研究開発活動に関しては、日本及び米国を中心に行っており、新薬に関する研究開発業務を、大塚製薬㈱は米国の大塚ファーマシューティカルD&C Inc.他、大鵬薬品工業㈱は米国の大鵬オンコロジー Inc.に委託しております。

 当社の医療関連事業における主要製品は、以下のとおりであります。

・エビリファイ持続性水懸筋注用/エビリファイ メンテナ(統合失調症の治療、双極性障害の治療)
・レキサルティ(統合失調症の治療、大うつ病補助療法、アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション)
・サムスカ/ジンアーク(心不全・肝硬変における体液貯留の治療、常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)の進行抑制、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)における低ナトリウム血症の治療)
・ロンサーフ(治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がんの治療)
・アブラキサン(乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、治癒切除不能な膵がんの治療)
・アロキシ(抗悪性腫瘍剤による消化器症状(悪心、嘔吐)の抑制)
・ニューデクスタ(情動調節障害(PBA)の治療)
・ニュープロ パッチ(パーキンソン病の治療、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)の治療)
・ビラノア(アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴う皮膚のかゆみの治療)
・エルネオパNF(経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、カロリー、アミノ酸、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給)

[ニュートラシューティカルズ関連事業]

 国内においては、大塚製薬㈱を中心にニュートラシューティカルズ関連製品の製造販売、仕入販売を行っており、海外においては、ファーマバイト LLC、デイヤフーズ Inc.、PTアメルタインダ大塚、ニュートリション エ サンテ SASを中心にニュートラシューティカルズ関連製品の製造販売を行っております。また、大塚製薬㈱は一部の製品について㈱大塚製薬工場、大塚食品㈱、ファーマバイト LLC及びナルドベル SASから仕入れています。

 当社のニュートラシューティカルズ関連事業における主要製品は、以下のとおりであります。

・ポカリスエット(発汗により失われた水分、電解質をスムーズに補給する健康飲料)
・オロナミンC(ビタミンCをはじめとする各種ビタミンが入った炭酸栄養ドリンク)
・ボディメンテ(カラダを守る働きを確認した「乳酸菌B240」と体調管理をサポートする成分を組み合わせた製品)
・カロリーメイト(五大栄養素を含んだバランス栄養食)
・ソイジョイ(SOYJOY)(小麦粉を使用せず大豆を粉にした生地にフルーツ等を加えて焼き上げた栄養食品)
・ネイチャーメイド(着色料、香料、保存料無添加のサプリメント)
・エクエル(大豆を乳酸菌で発酵させて作った、エクオール含有食品)
・インナーシグナル(エナジーシグナルAMP(注)を母細胞まですばやく届け、エネルギー代謝を高めて、肌の生まれ変わりを後押しする薬用美容液を主とするスキンケアシリーズ)
・オーエスワン(OS-1)(水・電解質を補給・維持するのに適した経口補水液)
・チオビタ・ドリンク(ビタミンB1、B2、B6、ニコチン酸アミド等配合のビタミン含有保健剤)
・ジェルブレ(小麦胚芽をはじめとした栄養豊かな自然の素材で作られたサクサクの香ばしいビスケット)

(注)アデノシン一リン酸二ナトリウム OT

[消費者関連事業]

 国内においては、大塚食品㈱が消費者製品の製造販売を行っており、海外においては、CGロクサーヌ LLC及びアルマ S.A.を中心にミネラルウォーターの製造販売を行っております。

 当社の消費者関連事業における主要製品は、以下のとおりであります。

・クリスタルガイザー(ミネラルウォーター)
・ジャワティストレート(無糖、無香料、ノンカロリーストレートティ)
・マッチ(ビタミン炭酸飲料)
・リッジ(カリフォルニアワイン)
・ボンカレー(レトルトカレー)
・マイサイズ(レトルト食品)
・ゼロミート(大豆加工食品)

[その他の事業]

 大塚化学㈱が化学品製品の製造販売をするほか、大塚電子㈱は計測機器の製造販売及び輸入販売をしております。大塚包装工業㈱は紙器の製造、大塚テクノ㈱が合成樹脂成形製品の製造を行っており、国内のグループ会社へ供給しております。大塚倉庫㈱が、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場及び大鵬薬品工業㈱等日本におけるグループ各社の製造する製品、及びグループ外企業の製品等の保管・出荷業務を行っております。

経営成績

2021年12月 2022年12月 2023年12月
売上高 1,498,276 1,737,998 2,018,568
営業利益 154,497 150,323 139,612
単位:百万円

財政状態

2023年12月
親会社所有者帰属持分比率 71.2%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
医療関連事業 68% 10%
ニュートラシューティカルズ関連事業 24% 7%
消費者関連事業 2% 32%
その他の事業 7% 2%

設備投資(抜粋)

当連結会計年度中の設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は210,988百万円であります。これらの資金調達につきましては、自己資金及び借入金にて充当いたしました。セグメント別の設備投資は次のとおりであります。

<医療関連事業>

 主な設備投資としましては、マインドセットファーマ Inc.の取得や当社グループの事務・生産・研究設備の建設がありました。設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は82,291百万円であります。

<ニュートラシューティカルズ関連事業>

 主な設備投資としましては、ファーマバイト社によるボナファイドヘルス社の取得がありました。設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は105,397百万円であります。

<消費者関連事業>

 主な設備投資としましては、既存設備の更新等となっております。設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は3,611百万円であります。

<その他の事業>

 主な設備投資としましては、既存設備の更新等となっております。設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は7,236百万円であります。

<全社共通>

 主な設備投資としましては、当社グループの事務設備のほか、ソフトウエアの更新等となっております。設備投資金額(のれん及び無形資産への投資を含む)は12,451百万円であります。

2021年12月 2022年12月 2023年12月
設備投資 144,109 139,319 210,988
減価償却費 84,855 93,761 97,777
単位:百万円

研究開発(抜粋)

当連結会計年度における研究開発費は、307,804百万円です。

 主な研究開発分野及び新製品の開発のセグメント別の状況は、次のとおりです。

(医療関連事業)

 当社グループは、精神・神経領域、がん・がんサポーティブケア領域を重点領域とし、循環器・腎領域等においても未充足疾患に焦点を当てた研究開発を進めています。

 医療関連事業における研究開発費は、292,028百万円です。

(ニュートラシューティカルズ関連事業)

 当事業においては、医療関連事業で培ったノウハウを活かし、人々の健康の維持・増進のための科学的根拠をもった独創的な製品の研究開発に取り組んでいます。

 スキンケアブランド「インナーシグナル」から、角層*の重層化に着目し開発した美容クリーム「インナーシグナル SCリッチクリーム」を2023年10月に発売しました。

 ニュートラシューティカルズ関連事業における研究開発費は、9,874百万円です。

*4つの層からなる表皮の一番外側の層でターンオーバーの出口に位置する水分を保つ保湿機能や外的刺激から肌を守るバリア機能という重要な役割がある(※顔の場合)

(消費者関連事業)

 当事業においては、生活に身近な食品や飲料の分野でオリジナルかつユニークな製品の研究開発に取り組んでいます。社会変化に伴う健康・環境・人口・高齢化問題など様々な課題の解決に向け「レトルト事業」「飲料事業」「プラントベース事業」を中核とし、「食」と「健康」をテーマに革新的な製品を創出、提案しています。

 消費者関連事業における研究開発費は、663百万円です。

(その他の事業)

 当事業においては、機能化学品やファインケミカルの分野で研究開発に取り組んでいます。有機、無機の合成技術を主体とし、独自の技術を核とした新製品や次世代分野の研究開発を行っています。

 その他の事業における研究開発費は、5,238百万円です。

2021年12月 2022年12月 2023年12月
研究開発 232,299 275,230 307,804
売上対比 15.5% 15.8% 15.2%
単位:百万円

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