投資運用について知りたい記事をキーワードから探せます

UBE(株)

事業内容(抜粋)

当社グループは、当社及び関係会社66社(2024年3月31日現在)から構成され、その主な事業内容と当社及び主要な関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。

機能品

当社は、ポリイミド、分離膜、セラミックス等の製造・販売を行っています。

宇部エクシモ㈱は当社機能品事業の一環として、電子・情報通信関連製品等の製造、販売を行っています。

宇部マクセル㈱は当社機能品事業の一環として、リチウムイオン電池用セパレータの製造、販売を行っています。

また、これらの連結子会社2社のほか連結子会社1社、非連結子会社1社、関連会社4社が機能品事業を営んでいます。

樹脂・化成品

当社は、コンポジット、ナイロンポリマー、カプロラクタム(ナイロン原料)、硫安、工業薬品、ファインケミカル、高機能コーティング等の製造・販売を行っています。

宇部フィルム㈱は当社樹脂・化成品事業の一環として、ポリエチレン製品の製造、販売を行っています。

UBEエラストマー㈱は、当社樹脂・化成品事業の一環として、ポリブタジエン(合成ゴム)及びその原材料の製造、販売を行っています。

THAI SYNTHETIC RUBBERS COMPANY LIMITEDは当社樹脂・化成品事業の一環として、タイでポリブタジエンの製造、販売を行っています。

UBE CORPORATION EUROPE S.A.U.は当社樹脂・化成品事業の一環として、スペインでコンポジット、ナイロンポリマー、カプロラクタム、硫安、ファインケミカル、高機能コーティング、その他製品の製造、販売を行っています。

UBE Engineered Composites, Inc.は、当社樹脂・化成品事業の一環として、アメリカでコンポジットの製造・販売・受託加工を行っています。

UBE Chemicals (Asia) Public Company Limitedは当社樹脂・化成品事業の一環として、タイでコンポジット、ナイロンポリマー、カプロラクタム、硫安の製造、販売を行っています。

UBE Fine Chemicals (Asia) Co., Ltd.は当社樹脂・化成品事業の一環として、ファインケミカル、高機能コーティングの製造、販売を行っています。

また、これらの連結子会社7社のほか連結子会社4社、非連結子会社4社、関連会社10社が樹脂・化成品事業を営んでいます。

機械

 UBEマシナリー㈱は機械事業を統括するとともに成形機(ダイカストマシン、押出プレス、射出成形機)、産業機械(窯業機、粉砕機、運搬機、除塵機、破砕機)、橋梁等の製造、販売を行っています。また、成形機及び産業機械のアフターサービスを行っています。

 UBE MACHINERY INC.は米国で成形機の販売、アフターサービスを行っており、またUBEマシナリー㈱は同社へ製品及び部品の販売を行っています。

 ㈱宇部スチールはグループ機械事業の一環として、製鋼品及び鋳造品の製造、販売を行っています。

 ㈱福島製作所はグループ機械事業の一環として、舶用機械及び産業機械の製造、販売を行っています。

 また、これらの連結子会社4社のほか連結子会社3社、非連結子会社4社が機械事業を営んでいます。

その他

当社は、医薬品(原体・中間体)等の製造・販売、電力供給、不動産の売買・賃貸借及び管理等を行っています。

㈱エーピーアイコーポレーションは当社医薬事業の一環として、医薬原薬、医薬中間体、治験薬製造受託品、R&D受託品及び化成品等の製造・販売を行っています。

UBE CORPORATION AMERICA INC.は米国における子会社の統括を行っています。

UBE America Inc.は当社及び当社関係会社の製品を米国市場で販売しています。

宇部興産(上海)有限公司は当社及び当社関係会社の製品を中国市場で販売しています。

Ube Europe GmbHは当社及び当社関係会社の製品を欧州市場で販売しています。

また、これらの連結子会社5社のほか連結子会社9社、非連結子会社1社、関連会社4社がその他事業を営んでいます。

セメント関連事業

※関連会社であるUBE三菱セメント㈱はセメント関連事業を統括するとともにセメント関連製品の製造・販売を行っています。同社は当社に原材料の石炭等を供給しています。

また、この持分法適用関連会社1社のほか連結子会社1社、関連会社1社がセメント関連事業を営んでいます。

なお、セメント関連事業はセグメント情報の「調整額」の区分に含めています。

経営成績

2022年3月 2023年3月 2024年3月
売上高 655,265 494,738 468,237
営業利益 44,038 16,290 22,456
単位:百万円

財政状態

2024年3月
自己資本比率 51.8%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
機能品 10% 19%
樹脂・化成品 50% 1%
機械 21% 7%
その他 20% 6%

設備投資(抜粋)

当社グループでは、生産設備の新設、既存生産設備の能力拡大及び維持更改を中心に総額36,062百万円の設備投資を実施しました。

 機能品セグメントにおいては、7,932百万円の設備投資を実施しました。設備投資の主な内容は、提出会社の宇部ケミカル工場におけるポリイミド原料モノマー(BPDA)工場増設、ポリイミドフィルム新工場建設、ガス分離膜の製造設備増設(一部は堺工場)、窒化珪素の製造設備増設等です。

 樹脂・化成品セグメントにおいては、14,757百万円の設備投資を実施しました。設備投資の主な内容は、タイにおけるPCD製造設備増設、堺工場における大阪研究開発センター研究開発棟新設、維持更改等です。

 機械セグメントにおいては、2,558百万円の設備投資を実施しました。設備投資の主な内容は、維持更改等です。

 その他セグメントにおいては、4,806百万円の設備投資を実施しました。設備投資の主な内容は、提出会社の電力事業における維持更改等です。
 これらのほか、報告セグメントに帰属しない全社資産においては、6,009百万円の設備投資を実施しました。設備投資の主な内容は、提出会社の全社事業における維持更改等です。

 以上の設備投資額には有形固定資産のほか、無形固定資産及び長期前払費用も含めて記載しています。

 なお、当連結会計年度において、固定資産の減損損失353百万円を計上していますが、その内容については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)※8 減損損失」に記載のとおりです。
 また、当連結会計年度において、生産能力に重要な影響を及ぼすような固定資産の売却、撤去又は滅失はありません。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
設備投資 39,572 29,289 36,062
減価償却費 36,506 25,412 26,572
単位:百万円

研究開発(抜粋)

当社グループの研究開発活動は、既存事業の製造技術の高度化及び周辺や延長分野における事業拡大を図るとともに、新規事業の創出及び長期的な視野に立った基盤技術の強化を志向しています。

研究開発活動は、当社の研究開発本部並びに、生産・技術部門及び各事業部門の開発部門で行っているほか、一部には連結子会社独自で行っているものもあります。当社及び連結子会社における研究開発スタッフは548名にのぼりますが、これは総従業員数の約7%に当たります。

当社では、研究・開発・技術・製造・営業を強固に連携し、事業としての意思統一、責任体制の明確化及び研究開発のスピードアップを図りながら、既存事業関連の研究を各事業部のもとに集約して行っています。また、研究開発本部については環境関連の技術開発及び新規事業創出に向けた研究開発の役割を担っています。

当連結会計年度における研究開発費の総額は10,296百万円であり、セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりです。

機能品

次世代蓄電池、5G対応フィルム、次世代ディスプレイや電池用途及び有害性の低い材料を使用したワニス、バイオガス用新規CO2分離膜、次世代航空機等の先端技術市場に対応したチラノ繊維、窒化珪素セラミックスの研究開発等に取り組んでいます。

ポリイミド・機能品開発部では、UBE独自のBPDA(ビフェニルテトラカルボン酸ニ無水物)ベースのポリイミドを中心に、粉体・ワニス・フィルム・繊維・膜等の様々な形の製品の特性設計・プロセス設計開発を行っています。開発製品は、フレキシブル回路基板用等の電子情報材料や空気分離等のガス分離装置等に展開されており、お客様と連携して高性能化・高品質化も推進しています。

無機材料開発部では、セラミックス材料を中心として新しい事業・製品・プロセスの工業化に向けた開発を行っています。特に、UBEの化学を活かした特徴ある製造技術・設計技術をベースとして、窒化珪素粉末、炭化珪素繊維、酸化物電池材料、光学樹脂用無機ナノ粒子等の強化に取り組むとともに、素材の特異性や長年培ってきたセラミックス合成技術を駆使することにより、先端無機材料の開発を推進しています。

当セグメントに係る研究開発費は2,614百万円です。

樹脂・化成品

C1ケミカル、環境型コーティング、廃プラリサイクル、エンジニアリングプラスチックを用いた複合材料、バイオマスプラスチックの研究開発等に取り組んでいます。

大阪研究開発センターでは、各種エンジニアリングプラスチックスを用いたコンポジット材料、新規ナイロン及びそれを用いたフィルムやモノフィラメント用材料の開発、並びに環境貢献型材料への要求の高まりにも対応して、リサイクルやバイオポリマーの開発にも注力しています。材料設計・成形加工・解析技術等の要素技術を駆使して、材料提案や改良、設計支援等のテクニカルサポートを高度かつタイムリーに実行することで、お客様に貢献しています。このほか、UBEのエンプラ事業の中核として、タイ・スペインを含む3生産拠点の開発部門の中心として連携強化に努め、グローバルでの事業拡大を積極的に進めています。

また、ファインケミカル製品、高機能コーティング製品、工業薬品等の品質・技術・プロセスの改良・開発を行うとともに、新規事業・新規製品のマーケティング・製品開発・アプリケーション開発や、自社技術プラットフォームを利用したCO2有効利用や廃プラリサイクル等の地球環境貢献テーマにも取り組んでいます。

当セグメントに係る研究開発費は2,082百万円です。

機械

機械分野の研究開発は連結子会社のUBEマシナリー㈱で行っています。

ダイカストマシン関連ではギガキャスト向けダイカストマシンの市場展開に向けた開発のほか、EV電装ケース向けハイサイクル機及び鋳造技術の開発を行っています。

射出成形機関連では大型2プラテンサーボ油圧機(1300MMXⅡ)の開発を行っています。

また、カーボンニュートラルに向けた取組みとして、燃料アンモニア産業への対応機器、低温高圧ガス圧縮用途鋳鋼、EVモーター等の高周波ノイズフィルターの開発を行っています。

主な成果としては、大型2プラテンサーボ油圧機(1300MMXⅡ-i120)の上市を実現したことなどが挙げられます。

当セグメントに係る研究開発費は607百万円です。

その他・全社共通

医薬事業分野では、製薬会社等との共同研究開発や独自に進めている創薬研究開発による新規医薬品の創製、受託医薬品原体の製造プロセスの開発等を行っています。

主な成果としては、HiLung㈱と共同開発を行っているリゾホスファチジン酸受容体1選択的アンタゴニストについて、米国FDA(医薬食品庁)より希少疾病用医薬品指定を取得したことや、全世界における独占的ライセンスをNovo Nordisk社に供与したSemicarbazide-Sensitive Amine Oxidase / Vascular Adhesion Protein-1選択的阻害薬の第Ⅰ相臨床試験が開始されましたことなどが挙げられます。

各セグメントに属さない研究開発としては、持続的な成長を可能にする新規事業創出に向けた研究開発の領域として、「サステナビリティ」「エネルギーマネジメント」「ライフサイエンス」を設定し、放熱複合材料、細胞培養技術活用等の研究開発を行っています。

その他セグメント及び全社共通に係る研究開発費は4,993百万円です。

2022年3月 2023年3月 2024年3月
研究開発 11,786 10,422 10,296
売上対比 1.8% 2.1% 2.2%
単位:百万円

従業員の状況(抜粋)

提出会社の状況

2022年3月 2023年3月 2024年3月
従業員数 2,058名 2,216名 2,243名
平均年齢 42.4歳 42.6歳 42.9歳
平均勤続年数 16.4年 15.3年 16.0年
平均年間給与 7,002,318円 7,453,907円 7,560,114円

連結会社の状況

2022年3月 2023年3月 2024年3月
従業員数 9,849名 8,028名 7,882名
1人あたり売上高 66.5百万円 61.6百万円 59.4百万円

SNSに投稿


ご利用上の注意

  • 当社サイトは定期的に更新されますが、全ての情報についての最新性は保証いたしかねます。