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(株)プロテリアル

2022年12月29日上場廃止

事業内容(抜粋)

当社グループにおける主要な関係会社の位置づけは概ね次のとおりであります。

<特殊鋼製品>
・主要製品
特殊鋼(工具鋼、自動車関連材料、剃刃材および刃物材、精密鋳造品、航空機・エネルギー関連材料、ディスプレイ関連材料、半導体等パッケージ材料、電池用材料)、ロール(各種圧延用ロール、射出成形機用部品、構造用セラミックス部品、鉄骨構造部品)
・主要な関係会社
(株)プロテリアル特殊鋼、(株)プロテリアル金属、(株)プロテリアル若松、(株)プロテリアルプレシジョン、(株)プロテリアル安来製作所、青山特殊鋼(株)(*)、Proterial Korea Co., Ltd.、台湾博邁立鋮股份有限公司、Proterial America, Ltd.、Proterial Hong Kong Limited、Proterial Europe GmbH、Proterial Asia Pacific Pte. Ltd.、Proterial (Thailand) Ltd.、博邁立鋮投資(上海)有限公司、博邁立鋮金属材料(蘇州)有限公司

<素形材製品>
・主要製品
自動車鋳物(ダクタイル鋳鉄製品[HNM]、輸送機向け鋳鉄製品、排気系耐熱鋳造部品[ハーキュナイト]、アルミニウム部品)、配管機器(設備配管機器(ひょうたん印各種管継手・各種バルブ、ステンレスおよびプラスチック配管機器、冷水供給機器、精密流体制御機器、密閉式膨張タンク))
・主要な関係会社
(株)プロテリアルファインテック、(株)アルキャスト、(株)九州テクノメタル、Waupaca Foundry, Inc.、Namyang Metals Co.,Ltd.、Ward Manufacturing, LLC、HNV Castings Private Limited、Proterial America, Ltd.、Proterial Europe GmbH、博邁立鋮投資(上海)有限公司、博邁立鋮金属材料(蘇州)有限公司

<磁性材料・パワーエレクトロニクス>
・主要製品
磁性材料(希土類磁石[NEOMAX]、フェライト磁石、その他各種磁石およびその応用品)、パワーエレクトロニクス(軟磁性材料(アモルファス金属材料[Metglas]、ナノ結晶軟磁性材料[ファインメット]、ソフトフェライト)およびその応用品、セラミックス製品)
・主要な関係会社
(株)NEOMAX近畿、NEOMAXエンジニアリング(株)、(株)NEOMAX九州、(株)三徳、San Technology, Inc.、Pacific Metals Co., Ltd.、PT. NEOMAX MAGNETIC TECHNOLOGIES INDONESIA、博邁立鋮科環磁材(南通)有限公司、Taigene Metals Ind. Co., Ltd.(*)、(株)プロテリアルフェライト電子、Proterial America, Ltd.、Proterial Hong Kong Limited、Proterial Europe GmbH、Proterial Asia Pacific Pte. Ltd.、Proterial (Thailand) Ltd.、博邁立鋮投資(上海)有限公司、Metglas, Inc.

<電線材料>
・主要製品
電線(産業用電線、機器用電線、電機材料、ケーブル加工品、工業用ゴム)、自動車部品(自動車用電装部品、ブレーキホース)
・主要な関係会社
東日京三電線(株)、住電HSTケーブル(株)(*)、Proterial Thai Enamel Wire Co., Ltd.、HC Queretaro, S.A. de C.V.、Proterial Malaysia Sdn. Bhd.、(株)プロテリアルトレーディング、(株)茨城テクノス、Proterial Cable America, Inc.、博邁立鋮電線(蘇州)有限公司、Proterial Vietnam Co., Ltd.、Proterial Hong Kong Limited、Proterial Asia Pacific Pte. Ltd.、Proterial (Thailand) Ltd.、博邁立鋮投資(上海)有限公司

<その他>
・主要製品
不動産事業、ソフトウェア事業等
・主要な関係会社
(株)プロテリアルソリューションズ

(注)1.*印の会社は、持分法適用会社であります。
   2.複数事業を営んでいる場合には、それぞれの事業に含めております。

経営成績

2021年3月 2022年3月 2023年3月
売上収益 761,615 942,701 1,118,910
営業利益 -49,213 26,695 38,816
単位:百万円

財政状態

2023年3月
親会社株主持分比率 18.1%

セグメント情報

売上高構成比 セグメント利益率
特殊鋼製品 26% 9%
素形材製品 37% 1%
磁性材料・パワーエレクトロニクス 14% 7%
電線材料 23% 1%
その他 0% 32%

設備投資(抜粋)

当社グループは、生産能力増強及び合理化による競争力強化のための投資を優先的に行いました。当連結会計年度の設備投資(有形固定資産及び無形資産の購入ベースの数値。使用権資産の計上額を含む。)のセグメント別内訳は次のとおりであります。

・特殊鋼製品 11,859百万円
・素形材製品 7,873百万円
・磁性材料・パワーエレクトロニクス 5,085百万円
・電線材料 6,161百万円
・その他 135百万円
・全社(管理部門他) 928百万円
・合計 32,041百万円

特殊鋼製品では、国内における電子材料分野の生産体制の構築及び工具鋼分野・産機材分野の生産設備の合理化を行っております。

 素形材製品では、特に海外における自動車鋳物分野の生産体制の構築及び国内における自動車鋳物分野の生産設備の合理化を行っております。

 磁性材料・パワーエレクトロニクスでは、海外における磁性材料分野の生産体制の構築及び生産能力増強、国内におけるパワーエレクトロニクス分野の生産能力増強を行っております。

 電線材料では、国内及び海外における電線分野・自動車用部品分野の生産体制の構築及び生産能力増強を行っております。

 当社グループでは、次世代金属製品に積極的な投資を行っており、上記の設備投資には、研究開発の要素を含んだ投資も含まれております。また、当社では、IoTの活用による生産技術力の強化にも併せて取り組んでおります。

 なお、所要資金は、自己資金によって賄っております。

 当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。

2021年3月 2022年3月 2023年3月
設備投資 28,806 34,349 32,041
減価償却費及び無形資産償却費 50,407 46,531 47,667
単位:百万円

研究開発(抜粋)

当社グループは、持続的成長と社会貢献に資する先端材料研究開発テーマに継続的に投資しており、特に環境社会に貢献する新事業及び新製品創成の強化を図っています。さらに、AIやマテリアルズインフォマティクス等、デジタル技術を活用することで開発期間の短縮を進めております。

当連結会計年度における当社グループの研究開発費総額は、次のとおりであります。
研究開発費 12,150百万円

また、当連結会計年度のセグメント毎の研究主要課題及び研究開発費は、次のとおりであります。

<特殊鋼製品>
3,467百万円(金型・工具、電子材料、産業機器材料、航空機・エネルギー関連材料等の分野に向けた高級特殊鋼、各種圧延用ロール等と、金属3D積層造形に関する素材、製法並びに関連技術の開発)

<素形材製品>
2,607百万円(高級ダクタイル鋳鉄製品、輸送機向け鋳鉄製品、排気系耐熱鋳鋼部品、管継手・バルブその他の設備配管機器の開発)

<磁性材料・パワーエレクトロニクス>
1,720百万円(高性能磁石、情報端末用高周波部品部材、アモルファス金属材料・ナノ結晶軟磁性材料、その他各種磁石及びセラミックス製品並びにそれらの応用製品等の開発)

<電線材料>
4,356百万円(産業用・車輌/自動車用・機器用、医療用等の各種電線及び巻線に関連する材料、製造プロセス技術及び接続技術、並びに自動車用電装部品・ホース、工業用ゴム等の開発)

なお、当連結会計年度のセグメント毎の研究開発活動の主要な成果は、次のとおりであります。当社は、これらの成果が、これから電動化(xEV*1)への転換が進んでいくことが見込まれる自動車関連分野のほか、産業インフラ及びエレクトロニクス関連分野における製品の軽量化、低燃費・省エネルギー化、脱炭素といった環境課題及び社会課題に貢献することを期待しております。

<特殊鋼製品>
・鉄鋼冷間圧延2用として、高性能な鋳造ロールCR2(シーアールツー、Cast Roll for Cold Rolling、以下CR2)を開発し、販売を開始しました。CR2は、冷間圧延工程に求められる高い耐摩耗性(粗度維持性)や耐事故性3を有しており、冷間圧延工程に導入されることで、生産性の向上に貢献します。

<素形材製品>
・3種類のニッケル基合金材を本体材質にもつバルブを商品化しました。材質は、酸化性,還元性の両環境で優れた耐食性を示すASTM A494 Gr.CW12MW(当社商品名MA276、ハステロイC-276相当)、MA276よりさらに酸化性環境での耐食性が優れているASTM A494Gr.CX2MW(当社商品名MA22、ハステロイC-22相当)、耐局部性腐食を高めた当社のオリジナル合金であるMAT21®です。生成過程で腐食性流体を取り扱っている石油化学基礎製品、誘導品工場でのプロセスで使用されます。

<磁性材料・パワーエレクトロニクス>
・これまで蓄積してきた独自の粉末冶金技術を発展させ、新たなモーター用磁性楔を開発しました。本製品の高い透磁率や信頼性により、モーターのさらなる低損失・高効率化を実現することで、社会の電力消費およびCO2排出量の低減に貢献します。
・当社の高性能フェライト磁石NMF®15を適用したモーター(以下、フェライト磁石モーター)を最適化設計することで、ネオジム磁石を使用したxEV用駆動モーターと同等レベルの出力が得られることを、シミュレーションで確認しました。フェライト磁石モーターは、レアアースであるネオジムのほか、特に資源量が限られるジスプロシウムやテルビウムを使用しないため、拡大するxEV需要に対し、資源リスクの軽減とコストの抑制が期待できます。

<電線材料>
・電線・ケーブルの脱炭素化に向け、従来比でCO2排出量約25%削減可能なキャブタイヤケーブルを開発しました。シラン架橋技術を適用し、製造工程(原材料購入・製品製造)で排出されるCO2*4を低減可能にしました。
・高いすべり性と耐薬品性を兼ね備えた医療用シリコーンケーブル「SilMED」に、新たなUV-C殺菌処理耐性を付加したシリコーンケーブルを開発しました。本コーティング技術は、医療用電線ケーブルだけでなく、各種要滅菌医療機器への応用が期待できます。

※1電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)の総称です。
※2基本的に常温や室温で行われる圧延工程。圧延により材料が変形する際に発生する熱で材料の温度は上昇します。
※3急激な熱負荷などにより、圧延中のロール表面にクラック、焼付きが生じることを圧延事故と呼び、その圧延事故への耐性を、クラック、焼付きの程度、破壊じん性の数値から総合的に評価したもの。
※4CO2排出量はCFP(カーボンフットプリント)算出法で求めています。
※「ハステロイ」および「C-22」はHaynes International, Inc.の登録商標です。

2021年3月 2022年3月 2023年3月
研究開発 14,475 12,404 12,150
売上対比 1.9% 1.3% 1.1%
単位:百万円

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