(株)アイシン
事業内容(抜粋)
当社グループは、当社及び208社の子会社・関連会社(製造会社146社、販売会社16社、その他46社)により構成されています。事業内容及びグループ各社の当該事業における位置付けは、次のとおりです。
「日本」、「北米」、「欧州」、「中国」、「アセアン・インド」の各セグメントで以下製品を製造・販売しています。
なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.セグメント情報」に記載のとおりです。
<自動車部品(パワートレイン関連)>
オートマチックトランスミッション(AT)、マニュアルトランスミッション(MT)、
無段変速機(CVT)、ハイブリッドトランスミッション、eAxle、電気式4WDユニット(E-Four)、ハイブリッドダンパー、クラッチディスク・カバー、電動ウォーターポンプ、電動オイルポンプ、ピストン、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールド、可変バルブタイミング機構(VVT)
<自動車部品(走行安全関連)>
ブレーキマスターシリンダー、ディスクブレーキ、エレクトロニックスタビリティーコントロール(ESC)、回生協調ブレーキシステム、電動パーキングブレーキ、アクティブリアステアリングシステム、電動チルト&テレスコピックステアリングコラム、ドライバーモニターシステム、自動駐車システム、周辺監視カメラシステム
<自動車部品(車体関連)>
パワースライドドアシステム、パワーバックドアシステム、サンルーフ、ニューマチックシート、ドアハンドル、ドアロック、ドアフレーム、グリルシャッター、ユニバーサルステップ、アクティブフロントスポイラー、アクティブリアスポイラー、体重検知センサー、塗布型制振材
<自動車部品(CSS関連他(注))>
カーナビゲーションシステム、乗り合い送迎サービス、補修・メンテナンス用商品
<エナジーソリューション関連他>
[エナジーソリューション関連]
ガスヒートポンプエアコン(GHP)、コージェネレーションシステム、シャワートイレ
[その他]
フェムト秒ファイバーレーザー、住宅リフォーム、建設土木、石油販売
(注) コネクティッド&シェアリングソリューション (Connected and Sharing Solutions)
経営成績
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
売上高 | 3,917,434 | 4,402,823 | 4,909,557 |
営業利益 | 182,011 | 57,942 | 143,396 |
財政状態
2024年3月 | |
---|---|
親会社所有者帰属持分比率 | 46.0% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
---|---|---|
日本 | 50% | 2% |
北米 | 20% | -3% |
欧州 | 7% | 2% |
中国 | 12% | 6% |
アセアン・インド | 9% | 11% |
その他 | 1% | 11% |
設備投資(抜粋)
当社グループは、フレキシブルラインや既存設備の転用による投資低減をはかり、投資総額をコントロールしつつ、電動車向け製品の生産に向けた投資を行った結果、当連結会計年度の設備投資額は230,033百万円となりました。セグメントごとの内訳は以下のとおりです。
・日本 128,825百万円(自動車部品製造設備、カーボンニュートラル投資、DX投資)
・北米 52,951百万円(自動車部品製造設備等)
・欧州 4,590百万円(自動車部品製造設備等)
・中国 15,099百万円(自動車部品製造設備等)
・アセアン・インド 28,209百万円(自動車部品製造設備等)
・その他 356百万円(自動車部品製造設備等)
・合計 230,033百万円
(注) 所要資金については、自己資金、借入金により充当しました。
なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
設備投資 | 218,771 | 221,494 | 230,033 |
減価償却費及び償却費 | 258,619 | 277,187 | 274,300 |
研究開発(抜粋)
「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を経営理念に掲げる当社グループは、事業を通じ技術力やものづくり力を結集することで、社会課題の解決に貢献し持続可能な社会の実現を目指しています。
カーボンニュートラルの達成に向けた電動車向け製品の開発では、地域によって異なるお客様のニーズやエネルギー事情等に幅広く対応していくため、eAxle・プラグインハイブリッド・ハイブリッドの電動ユニットをフルラインアップで提供できる開発体制を整えています。eAxleについては、最重要製品と位置づけ、2022年に第1世代eAxleの量産開始以降、多様化する顧客仕様への対応に加え、更なる「高効率化」と「小型化」を低コストで実現するための新製品開発に取り組んでいます。また、自動車の電動化により車両構造が大きく変わることを機会と捉え、複数の部品や機能を1つにまとめたXin1のeAxle、熱マネジメントデバイス、電池骨格やギガキャスト部品に加え、空力デバイス、回生協調ブレーキシステム、アクティブリアステアリングシステムなど「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能向上に貢献する技術開発を車両全体目線で統合的に進めています。
“移動”に感動を提供する安心・快適・利便なモビリティの実現では、ドアシステム、ドライバーモニターシステム、自動駐車システムなどこれまで培ってきたセンシング技術や多彩なアクチュエーション技術をベースに、周辺監視技術、車室内センシング技術を進化させ、人工知能技術の活用など高度な車室内外の状態認識による、「ゼロストレスエントリー」「快適移動空間」のソリューション提供に取り組んでいきます。
自動車の知能化や新たな価値の創造への取り組みでは、当社グループが提供する幅広い製品に関するハードウェア技術と、周辺監視技術、電子制御技術、ナビゲーション技術などこれまで培ってきたソフトウェア技術を更に進化させ、ソフトウェアでさまざまな機能を統合制御することにより「電費・安全・快適・走り」を追求し、新たな自動車の価値向上に貢献していきます。また、カーナビゲーションシステムで培った位置情報活用・分析技術、プラットフォーム技術、ソフトウェア開発力を活用し、物流支援、道路維持管理、地域移動支援など移動に関するソリューションをソフトウェアやサービスとして迅速に提供していくことで、様々な社会課題の解決に貢献していきます。
エナジーソリューション関連では、これまでのエネファームやガスコジェネなどの開発実績をベースに、新たな価値創造に取り組むとともに、各大学や研究機関と連携し、水素を活用する燃料電池関連の技術開発やクリーンエネルギーを生み出すペロブスカイト太陽電池などの開発を進めています。
当社グループの研究開発体制は、日本セグメントに所在する当社及び主要子会社が研究開発活動の中心を担っており、海外研究開発拠点及び先端研究機関と連携し、グローバルな研究開発活動を展開しています。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、BEV商材、ブレーキ、安心快適エントリーを中心とした成長領域への研究開発活動を行った結果、総額2,255億円となりました。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
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研究開発 | 194,162 | 218,631 | 225,594 |
売上対比 | 5.0% | 5.0% | 4.6% |