中部電力(株)
事業内容(抜粋)
当社グループは,当社,子会社73社及び関連会社79社(2024年3月31日現在)で構成され,電気やガスなどを供給するエネルギー事業をコア領域として,海外エネルギー事業,エネルギー事業に関連する建設業・製造業,不動産事業など,さまざまな事業を展開している。
当社は,2019年4月1日付で,燃料受入・貯蔵・送ガス事業及び既存火力発電事業等を吸収分割により㈱JERAに承継させ,2020年4月1日付で,当社が営む小売電気事業等を中部電力ミライズ㈱に,一般送配電事業等を中部電力パワーグリッド㈱に,権利義務を承継させた。
この体制の下,「ミライズ」,「パワーグリッド」,「JERA」の3つを報告セグメントとしている。
[ミライズ]
電力・ガスの販売と各種サービスの提供
[パワーグリッド]
電力ネットワークサービスの提供
[JERA]
燃料上流・調達から発電,電力・ガスの販売
経営成績
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
売上高 | 2,705,162 | 3,986,681 | 3,610,414 |
営業利益 | -53,830 | 107,089 | 343,339 |
財政状態
2024年3月 | |
---|---|
自己資本比率 | 36.4% |
セグメント情報
売上高構成比 | セグメント利益率 | |
---|---|---|
ミライズ | 79% | 7% |
パワーグリッド | 10% | 11% |
JERA | 0% | - |
その他 | 11% | 5% |
設備投資(抜粋)
設備投資については,水力や原子力,風力などの非化石電源投資に取り組むとともに,グループ全体で,電力の安定供給や公衆保安を確保したうえで,設備のスリム化などの経営効率化に最大限取り組んだ結果,当連結会計年度の設備投資額は,243,686百万円となった。
なお,セグメントごとの設備投資額の内訳は,以下のとおりである。
・ミライズ 22,100百万円
・パワーグリッド(送電) 37,594百万円
・パワーグリッド(変電) 33,038百万円
・パワーグリッド(配電) 50,045百万円
・パワーグリッド(その他) 29,387百万円
・その他 79,635百万円
・内部取引消去 △8,115百万円
・総計 243,686百万円
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
設備投資 | 228,533 | 262,249 | 243,686 |
減価償却費 | 189,154 | 155,927 | 172,046 |
研究開発(抜粋)
当社グループの研究開発活動は,当社を中心に行っている。
当社は,安定供給につながる技術研究開発とともに,経営環境の変化に対応した柔軟かつ戦略的な技術研究開発を推進するため,長期的かつ総合的な視点から,次の各分野の技術研究開発に精力的に取り組んでいる。
その成果を業務全般に活用するとともに,さまざまな機会を通じて広く社会に発信してきた。
また,研究開発活動とともに,当社グループの事業活動により得られる成果は重要な知的財産であり,持続的な成長を図っていくため積極的に知的財産の出願を行うとともに,標準化を進めることで社会実装を目指している。
(1) 脱炭素など地球環境に配慮した良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けするという「変わらぬ使命の完遂」に向けた技術研究開発
・再生可能エネルギーの導入拡大に向けた,洋上風力発電導入等に関する技術研究開発
・水素・アンモニアなど,脱炭素に資する技術研究開発
・原子力発電所の一層の安全性向上等に資する技術研究開発
・次世代ネットワーク構築など,分散型電源の大量導入下での電力品質維持に資する技術研究開発
(2) 地域課題の解決と活性化への貢献などによる「新たな価値の創出」に向けた技術研究開発
・お客さまの脱炭素化や省エネ・電化の推進に資する技術研究開発
・ものづくりに貢献する開発一体型ソリューションサービスに資する技術研究開発
・コミュニティサポートインフラの創造に向けたエネルギーマネジメントシステム等の技術研究開発
・地域資源循環型社会実現に資する技術研究開発
なお,当連結会計年度における当社グループ全体としての研究開発費の総額は,9,527百万円(ミライズ784百万円,パワーグリッド6,886百万円,その他1,856百万円)である。
(注)上記金額には,内部取引を考慮していない。
2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | |
---|---|---|---|
研究開発 | 8,979 | 8,771 | 9,527 |
売上対比 | 0.3% | 0.2% | 0.3% |